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ビジネス

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ビジネス

Q&A 隠れたステークホルダーの見つけ方

> 大きな会社であればあるほど、プロジェクトが進むにつれて合意形成範囲が広がってしまう場合があります。対面するメインチームのクライアント自身も認識していなかったステークホルダーが後から出てくることもあります。事前にどうすれば良かったでしょうか。 匿名 私自身も経験したことがありますし、数千人規模の大企業になると途中からステークホルダーが増えるという状況は避けされません。ただ、少しでも有利な状況にすることは可能です。 クライアント組織の構造を理解する 案件を進めるとき、クライアント企業の「担当者」が主な窓口となりますが、その方が決裁者ということはあり得ません。その上に「部長」がいるかもしれませんし、そのまた上も存在します。また、組織外にも案件を進める上で重要なキープレーヤーがいる可能性もあります。 早い段階(できれば最初のヒアリング)でクライアント組織と、周りを取り巻く要素は何か把握すると良いでしょう。下図はシンプルな例です。 * コンサルタント / アナリスト: アドバイザーのような役割で入ってくる方で、ビジネスや市場といった全体像を分析した上で、成果物(デザイン

ビジネス

ビジネスを考慮したデザイン提案をする前に決めておきたいこと

改善の意味を合わせる Web サイトやアプリの運用・改善は欠かすことができないプロセス。一発で正解を出すのが難しいのはもちろん、市場やユーザーの動きも常に変わるので、それに合わせた対応が必要になります。改善をすることに異論を唱える人はいないと思いますが、何に対して改善したいと言っているのか異なる場合があります。 例えば web サイトやアプリの制作者(デザイナーや開発者)であれば、UI や使い勝手を改善したいと考えるはずです。しかしマーケターであれば流入チャンネルを改善したいと考えるかもしれないですし、経営幹部であれば収益を上げるための施策を改善と呼ぶかもしれません。 それぞれが考える改善をしていても最大の効果は得られませんし、ひとつに集中しなければ効果が見えてこない場合があります。 また、ビジネスインパクト(利益になるかどうか)を考えたとき、私たちがやりたい UI 改善による効果が極めて小さい場合があります。押しやすいボタンにデザインを変えたとしても、ユーザー数が少ない中では望める効果を得るのは難しいです。それより、ユーザー数を増やすための施策にデザイナーが参加するほうがビ

デザインが理解されないと言いますが
ビジネス

デザインが理解されないと言いますが

ビジネスと共生関係の中で 「デザインが理解されない」 「ユーザー調査させてくれない」 「時代に合う作り方を実践したい」 こうした声をオンライン、オフラインでよく耳にします。孤独の戦いを強いられているからこその悩みという場合もありますし、いろいろ模索した末の声ということも少なくありません。また、私自身試行錯誤しながら実践しているところはあります。「理解されない」という声を発する気持ちは共感できるものの、以下の質問にあなたならどう答えるでしょう。 * もし、デザインが『理解』されたらどうしますか? * 理想の作り方ができれば今よりビジネスに貢献できると言い切れますか? * 具体的な効果があることを証明することができますか? デザイナー視点の優先順位がビジネス側の優先順位とうまく噛み合っていないまま「デザインは重要」と言っても伝わりません。そもそもビジネスにおいて、デザインはもちろんエンジニアリングもセールスもマーケティングも経理も すべて重要です [http://www.yasuhisa.com/could/article/tell-some-values/] 。デザイナーはデ

インターネット

簡単ホームページサービスと次へ導く難しさ

ダンプカーを押し売りしていないか 社会学者エベレット・M・ロジャーズ(Everett M. Rogers)のイノーベーター理論に当てはめると、今ホームページを作りたいと考える人たちは「レイトマジョリティー」もしくは保守的な「ラガード」に入ると思います。Web サイトを作るだけで多くの方が訪れる、ネットワーク効果でどんどん広がるというのは 10 年以上前の話。あらゆる専門家が思いつくことをやり尽くしている現在。「さぁ ホームページでも作ってみるか」と立ち上がってはみたものの、見渡す限り戦後の焼け野原といっても大袈裟ではありません。 日本ではほぼ普及しきったと言える web。そういう状態だからこそ安心して参入できると考えるのがレイトマジョリティーですが、競争も激しく小手先の手段では変化は生まれません。Web プロフェッショナル達が「ただ、作っただけでは意味がない」と語るのはそのためで、飽和状態の市場で勝ち抜くには、お金と人を十分につかった『全力の投資』が必要になる場合があります。 成功・失敗事例をたくさん見ているだけでなく、経験も積んでいるからこそ、作って終わりにしないよう働き

ビジネス

デザイナーも知っておきたい数字との付き合い方

数字と向き合う ビジネスに貢献するデザイナーとして、ある程度のデータ分析能力は必要です。「デザインが重要」と言われるようになったのは良いことですが、それを証明しなければ装飾するだけの仕事に逆戻りしてしまいます。「データ分析」と書いてしまうと、深い数学の知識が必要そうに聞こえますが、そんなことはありません。 まず、数値が存在しないところにデザインを評価するところが幾つかあります。Web サイトやアプリを使う体験は主観的かつ感情的なものですから、ユーザーからの生の声が聞ける窓口を築いたり、ユーザーインタビューやヒューリスティック評価 [https://www.usability.gov/how-to-and-tools/methods/heuristic-evaluation.html] をするといった定性分析が必要になります。 ただ、こうした定性分析にしても「これはどうですか?」といった質問から始めても、次に繋がる改善点が見つからないどころか、開発に混乱を招くことがあります。そこで、定量調査が大きな役割を果たします。ユーザーの動機や感情を数字から読み取ることはできませんが、ユーザ

アクセシビリティ

Webアクセシビリティがビジネスと付き合うための課題

5月18日、神戸でアクセシビリティの祭典 [http://accfes.com/]が開催されました。 Global Accessibility Awareness Day [http://globalaccessibilityawarenessday.org/] に合わせて開催されているイベントで、今回で 3 回目になります。Web サイト制作に留まらず、最新の支援技術の見学・体験ができたり、気軽に質問ができる場も用意されていました。今回は参加者として 1 日たっぷり勉強モード。当日の様子は Togetter のまとめ [https://togetter.com/li/1111823]を参照してください。 シフトレフトの課題 構築後の品質チェックの一環としてアクセシビリティを確認しているだけでは遅い場合が多々あります。設計段階から考慮されていないと、見た目だけでなく使い勝手に大きな影響を及ぼすからです。そこで、アクセシビリティも シフトレフトするべき [https://blog.motchie.com/accessibility/ja-shift-left-in-access

デザイン

変わりゆく利用者行動と情報の流れ

縮小する Search & Find Google 以後の Web 利用は「Search & Find(検索して見つける)」が根底にありました。情報を見つけるために、キーワードを入力して検索したり、ディレクトリを掘り下げて目的の情報へたどり着くという行動です。 今や『当たり前』となった利用者行動ですが、Web の黎明期からそうだったわけではありません。90年代は、検索するといっても、欲しい情報が見つかる検索エンジンはなく、使わないほうが良いという考えもありました。そうしたなか、Google という優秀なアルゴリズムを実装した検索エンジンが登場したことで、広大な Web の中から情報を探し出すことが出来るようになりました。 このように技術が『当たり前』を作りだすことがあります。私たちの行動や思考は、技術に大きく左右されることがあるわけです。Google のような検索エンジンが登場したことで、Search & Find という行動が助長されたといえるでしょう。このように、技術に影響されるのは私たちの行動だけではありません。広告もマーケティングもすべてそうです。 Search &

デザイン

ポストPC時代のWebで注目している2014年のキーワード

タブレットの販売台数が PC を超えた [http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS24314413] 2013年第四半期。(スマートフォンは 2011 年で超えています [http://tech.fortune.cnn.com/2011/02/07/idc-smartphone-shipment-numbers-passed-pc-in-q4-2010/] )。スマートフォンやタブレットはもちろん、情報へアクセスするための『ガラス』は、今後ますます増えていきます。2014年は、Web へアクセスするための手段が文字通り多様になるといっても過言ではありません。iPhone をはじめとするマルチタッチのスマートフォンが出回りはじめた頃は『モバイル Web』という言葉が用いられていましたが、これからは『The Web(これが Web)』と言い換えたほうが良いでしょう。PC がなくなることはありませんが、「まずはパソコン版を前提」という考え方はいちはやく拭い去らないといけなくなります。 自動的に取得した睡眠のデータを、いつでもアクセスでき

デザイン

スタートアップとデザインについて

Pinterest [http://pinterest.com/yhassy/], Path [https://path.com/], Instagram [http://instagr.am/] など、アプリのスタートアップでデザインが重要であると言われるようになってから久しいです。しかし、デザイナーという存在の理解はされているのかというと時々分からなくなります。 [http://startupsthisishowdesignworks.com/]考えるきっかけを与えてくれたのが、Wells Riley 氏が公開した「Startups, This is How Design Works [http://startupsthisishowdesignworks.com/] 」というページ。デザインの全体像が分かる素晴らしいまとめではありますが、デザイナーへの期待値を不意に高めている部分があります。 アプリデザインに絞って考えたとしても、そこで必要とされるデザインは、インタラクション、グラフィック、アーキテクチャ、タイポグラフィ、コーディング、ユーザースタディなど多岐にわたります。

ゲーム

イノベーションが続くF2Pゲームの現在と未来

ここ 1,2 年で頭角を現しているソーシャルゲームですが、MMOG (多人数オンラインゲーム) のジャンルから見ると、今の流行の前兆をいくつか見つけることができます。 10歳前後をターゲットにしている Club Penguin。親が安心できるような機能やサービスを充実させ、サービススタート当時から高い評価を得ています。 2005年から運営している Club Penguin [http://www.clubpenguin.com/] (2007年にディズニーが買収) は、ブラウザベースの子供向け MMORPG で、無料で遊べるものの有料会員制も導入しています。ソニーが 2009年か運営している Free Realms [http://www.freerealms.com/] は、子供をメインターゲットにしているオンラインゲーム。PlayStation 3, Windows, Mac で遊べる MMORPG で無料から遊べることが出来ます。いずれもノンゲーマーと呼ばれてる人たちからも指示を得ているカジュアルオンラインゲームです。 ソーシャルゲームの定義には様々な解釈がありますが、共にマ

デザイン

直感を殺した効果測定崇拝は止めよう

宗教になった効果測定 昔、Webデザインは直感・経験・感性のみで作られていました。しかし、低価格・無料のデータ解析ツールが登場したことにより、より多くのサイトがデータ解析をサイトの成果測定に利用するようになりました。従来はページビューという大まかな数でしか価値を測定することが出来なかったわけですが、その場にいる利用者の姿も徐々に見えてくるようになりました。現在はページビューだけでなく滞在時間、訪問頻度、コンバージョンなど様々な要素を効果測定要素として取り上げるようになりましたし、それらを基に改善のプロセスが組まれるようになってきました。 ビジネスを考える上において、直感・経験・感性に行き過ぎていた従来の Web デザインは不十分な存在でした。そこで効果測定を積極的に取り入れようという動きが生まれたわけですが、今度は効果測定が『宗教化』してしまい本質を奪ってしまう場合も出て来ています。 効果測定は魅力的な存在です。なぜなら自分たちが作り上げたサイト・サービスの価値を確固たる数字として分かりやすく提示するからです。分かりやすい数値として表示されるからこそ、同僚・クライアントなど多くの人

ネットワーク

キーワード2011: Empower(元気づける)

キーワード2011 * Empower(元気づける) [http://www.yasuhisa.com/could/article/2011-empower/] * Analyze(分析 / 観察) [http://www.yasuhisa.com/could/article/2001-analyze/] * Talk Now(今すぐ対話) [http://www.yasuhisa.com/could/article/2011-talk-now/] * Fun(楽しむ) [http://www.yasuhisa.com/could/article/2011-fun] 今回から4回にわたって 2010 年のキーワードを事例と共に紹介します。まず最初は「Empower 」です。エンパワーメントというカタカナ表現はよくマネージメントでも使われている表現。英和辞書でこの言葉を調べると「能力を高める」「権限を移譲する」といった少々堅苦しい言葉になりますが、

ビジネス

自由になったWebの情報と広告について

先日、某紙媒体の企業が定期的に開催している勉強会にゲストスピーカーとして参加させていただきました。紙媒体でのビジネスが中心ですが、豊富なコンテンツを揃えた Web サイトを長く運営しているこの企業。去年から社外の方を招いて今後の Web での展開を模索するために勉強会を開いているそうです。Webサイト制作だけでなくマーケティングに近い分野まで広げて講演をすることがあるので、こうした制作に特化しないところで話が出来て非常に有意義でしたが、同時に訪れた企業のビジネスモデルについて知識をもっているわけではないので、どこまで伝えることが出来るか不安でもありました。 勉強会での詳細は紹介出来ませんが、そこで感じたことを書き残しておきます。 自社の領域を示す囲みがないWeb 紙媒体だけではなくテレビにもいえることですが、コンテンツをパッケージング出来ることがひとつの特徴です。コンテンツ配信者側が考える最適なビジュアルと情報の分量をコントールし、そのままの形を視聴者に届けることが出来ます。当然、こうしたパッケージングの概念をもちいて成功している Web サイトは少なくありませんが、利用者と We

サービス

今だから出来る新しい紙媒体向けサービス

電子書籍が注目を集める今日ですが、印刷もここ数年間変わり続けています。例えば名刺印刷をみてみるとどうでしょう。年々印刷の質が上がっているのはもちろんですが、値段も下がり続けています。PDF や Illustrator ファイルを Web サイトでアップロードするだけで作業が終わるなんて数年前では想像しにくかったですが、今や当たり前です。 紙媒体は Web に比べるとスケーリングに乏しいです。ユーザー (読者) が増えるとその分印刷コストがかかります。初版でたくさん印刷出来ればコストを落とすことが出来ますが、なかなかそうはいきませんし、印刷の回数が増えればその分コストが嵩みます。しかし、ニッチな市場ではどうでしょうか。ある程度、読者数が想定出来るのであればコストを抑えつつ利益を上げることが出来るかもしれません。一昔であれば、紙媒体をもつにはそれなりに資金と印刷ボリュームを必要としましたが、近年の印刷コストの低下に伴い、ニッチな市場に向けた新しいビジネスも生まれています。 自己出版・制作サービスの老舗といえば Lulu [http://www.lulu.com/] というサービスがあ