使えそうなニュース特集ページを考えてみました

2008年8月13日 12:11 am

とりあえず良い兆候がみえはじめた南オセチア紛争。グルジアは小さな共和国ではありますが、ワイン発祥の地としても知られており、以前キンズマラウリというワインを購入したこともあって、知っている国ではありました。それ以上のことはあまり知らなかったわけですが、今回の紛争を聞いたときはびっくりしました。

当然のごとくウェブで情報を集めるわけですが、日本のニュースサイトではどうも良い感じにまとまったページというのがありませんね。「特集」というページが設けられていますが、新着順で並んでいるだけですし、概要を知るにも深く知るにも、物足りない感じがします。結局 Google ニュースへ行くこともありますが、すべての記事が平面上に並べられているので、これはこれで不便だったりします。

文句を言うのは簡単なので、いったい何が課題でどうすると (少なくとも) 自分にとって便利な時事関連の特集ページになるのか考えてみました。

  • ひとつのトピックに関する全体像がみえるダッシュボード
  • たとえ競合サイトでも同じ情報であれば、その場ですぐ見たい
  • 専門用語の解説
  • 大きな写真や動画
  • 位置関係や時系列でニュースを漠然とした形で観覧

特にダッシュボード的な考え方は特集のような「まとめページ」に重要な要素だと思います。ワンクリックしないと情報が見れないのではなく、その場で視覚的にどういうことになっているのか分かるようなページが良いですね。もちろん情報量も適度にする必要はありますが、隠すのではなく覗き見出来るようなアプローチが必要です。特に今回のような国際関連のニュースであれば、場所が何処なのか知りたいですし、遠い国のことなので、写真や動画で様子が見えると理解しやすいです。何人の犠牲者が出たという数も重要ですが、現場にいる人の姿や生の声のほうが数倍のインパクトがあると思います。数ではない、生きている人の姿を見せるのも報道の役割だと思いますし。

こういった点を踏まえて作ったのが、以下のようなモックアップデザインです。今回はグローバルナビゲーションもないですし、ファーストインプレッションに広告が表示されるということ以外、制約がまったくないと想定した上で作ってみました。モックアップですし、そこでそういった制約を作っても仕方ないですしね。

詳細はFlickrに掲載されているので、そちらをご覧ください。あまり時間をかけることも出来なかったので、装飾は最小限に抑えています。ちなみに写真は Boston.com の War in South Ossetia を使って作りました。ブログ形式で配信されている The Big Picture は、その名のとおり大きな写真を掲載していてインパクトがあります。写真の構図もすばらしいものばかりです。

以下が気をつけた部分や、取り入れた機能になります。

時間の更新 (タイトル右部分)
特集の情報がいつ更新されたのかを、時間ではなく今からどれくらい前に更新されたのかに変更。サイトの鮮度を表すことおが出来ます
ユーザーコントロール (ページ右上)
ブラウザがサポートすれば良い機能かもしれませんが、メールの場合 Gmail や Yahoo! メールといったオンラインのアドレス帳と連携させて送るといった機能も付けれそうです。「共有」はブログ投稿やソーシャルブックマークに追加出来るような窓口になります。
メインの写真
写真は文字より大きなインパクトがあると思います。知りたい状況を視覚的に一瞬にして伝えることが出来るという点では思い切って大きな写真を使いたいところ
地図
詳細は別ページでも良いかもしれませんが、とりあえずどの辺の出来事なのか漠然と分かるような地図を大きめに掲載
タイムライン
時系列でストーリーがどのように発展していったのか分かります。クリックすればその日に報道された記事を追うことが出来ます
ウィキペディア用語集
ピンと来ない用語は検索してください・・・ではなく、少しでもページで紹介されていると用語を確認しながら記事を読むことが出来て便利です
他のウェブサイトでの報道 (ページ左下)
競合サイトの記事を掲載するというのは既に BBC News が行っています。外への窓口を作るのはリスクですが、便利と気付いてもらえれば、読者は戻ってくるというメリットもあります

こうした情報が整理されたページもひとつ欲しいですが、それより日本のニュースサイトはパーマリンクの概念をいち早く導入することが先決かもしれません。情報は多ければ多いほど見つけ難くなっていきますが、それに対するソリューションを考えるのも私たちの仕事でおもしろい部分ではありますね。仕事では制約が多いですし、たまにこうやって思うがままに考えるのも良いストレス発散にはなります。

コメント

  1. nekohito Says:

    ストレス発散にモックアップ作るぐらいでないとこうはなれないのですね。
    時間ではなく今からどれくらい前に更新されたのかで表記する、というのは自分の場合はTwitterで初めて知った概念だったのですが、一定の期間(半日とか1日とか)の間だけどれくらい前に更新されたのか表記する形式で、しばらくたつと日時が表記されるというTwitterの形式だと、確かにリアルタイムな更新を感じやすい。

  2. あらた Says:

    こんにちは、TRANSのあらたです。

    本論とはあまり関係ないのですが、日本語圏の場合はこういう議論を呼び起こすようなネタの場合は誰かがwikiベースで議論をまとめてくれることありますよね(国際関係の問題とかはないですが)。ほか、GIGAZINEあたりの個人のニュースサイトもまとめてくれるときが多いです。

    もちろん、長谷川さんのおっしゃるとおり情報構造は洗練されていないのですが。

    あと、海外の場合はどちらかの論調に立ったキャンペーンサイトというのをちょくちょく見かけます。デザインも凝っており、個人やNPO的な団体が作るようなもの。あれも一種の特集サイトだとは思います。でも、それは論調は極端に偏っています。

    すいません、論点が分からなくなってしまいました。

  3. ヤスヒサ Says:

    @あらた
    確かにブログなどにあるまとめページは個人でも出来る「特集ページ」といえますね。個人的にリストの羅列ではなく、メディア側がある程度整理した状態で公開してほしいという思いがありますね。もちろん、そのためにはコストがかかるという課題もありますが、長期的に見てメリットは大きいような気がします。

    @nekohito
    同じ情報でも書き方を変えるだけで、意識が変わってくる場合ってありますね。

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東京在住の「デザインする人」長谷川恭久の個人サイトです。

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