Google が考えるよりよいユーザー体験とは

2010年5月に開催された Google I/O で Google がいかにしてよりよい体験を実現のための注力しているのかを7つのポイントを通して解説しました。

先月開催された Google I/O 2010 は、WebMプロジェクト、Chrome Web Store、Google TV などなど興味深い話題が目白押しだったわけですが、デザイン関連でもおもしろい講演があったのも見逃してはいけません。Google とデザインはかけ離れていると考える方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。装飾的な意味でもデザインはないかもしれませんが、彼等は高いデザイン意識をもって開発をしています。その例として以前紹介した Google のデザインガイドライン10項目が挙げられます。

Google I/O では「Beyond design: Creating positive user experiences」というUXの話題で講演を行っています。動画とスライドデータが公開されているので、興味はある方はぜひダウンロードしてみてください。

デザインガイドラインとかぶりますが、Google は以下の項目に注力することでよりよいユーザ体験を実現しています。

より早く
ページの表示速度だけでなく、タスクを達成させるための手軽さも含まれる
自分らしく
ちょっとしたことでも良いので個性をもたせる
対話に参加する
人間らしく切実かつ謙虚に反応をする
コントロールを失うことを恐れない
何でも自家製にするのではなく、サードパーティの技術も積極的に利用
礼儀正しく
出始めの敷居を低くしたり、何か問題が起こったときに回避しやすくする
失敗に備える
失敗やミスは必ず起こるし思いがけないときにおこる
信頼性を保つ
スピードにも関わる重要な要素

ユーザー体験の話をするとどうしても感覚的な話題が多くなり、主観的な部分や共有がされにくい部分も出てくる可能性があります。データがデザインの決定権をもつ場合があるような Google でどのように UX を啓蒙しているのか知りたいですね。ただ、上のリストをみても分かる通り、感覚的な部分だけでなく数値やデータを基に考慮出来る点も幾つかあります。こうしたことからも分かる通り、デザインと Google は密接な関係にあるといえるでしょう。UI や インタラクションへ注力することがデザインと考えるのであれば、Google の考え方は少し異なると捉えることは出来るかもしれませんが、これもひとつの形だと思います。デザインガイドラインのような指針を決めておくことでビジュアル、インタラクション、機能をどう実装するか(さじ加減)というのが見えてきそうです。

余談になりますが、Google I/O でおもしろいなと思ったのが、講演のアウトライン、質疑応答、アンケートが Google Wave で公開されている点です。講演情報とは別途に Live Wave という実況用の Wave も別途立ち上がっています。モデレーションが大変そうですが、Twitter より全体像がはっきり見えるという点ではひとつの使い方だと感じました。

筆者について

Experience Points

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