コンテンツにフォーカスした質問の仕方

セミナーや記事を通してコンテンツを活かす方法を幾つか紹介してきましたが、サイトデザインを考えるときと同様、まず質問を投げかけるのが道筋を作る手がかりになる場合があります。「これはサイトにとって良いコンテンツか?」といった

セミナーや記事を通してコンテンツを活かす方法を幾つか紹介してきましたが、サイトデザインを考えるときと同様、まず質問を投げかけるのが道筋を作る手がかりになる場合があります。「これはサイトにとって良いコンテンツか?」といった単純な質問をするのではなく、質問を洗練させていくことで、よりフォーカスされたコンテンツ開発につながる場合があります。

サイト開発に携わる役職は様々。携わる役目も違えばサイトの捉え方も違ってきます。サイトナビゲーションひとつをとっても、ユーザビリティ、IA、グラフィックデザインの切り口によって出てくる質問が異なるでしょう。それは、コンテンツ視点でも同じです。ナビゲーションもコンテンツの一部として捉えるとが出来、サイトや利用者にとって最適なのか判断の手がかりになる質問が出てきます。

例えばナビゲーションに対して、「このコンテンツ (ナビゲーション) はサイトの役割とゴールに適した文体になっているか?」という質問をしたとしましょう。ラベリングや用語が統一されているかのチェックだけでなく、付随している文章のトーンも一定なものになっているかの確認に繋がります。特に文章のトーンは企業ブランドにも直結する要素です。基本的なことではありますが、コンテンツを活かすためのプロセスですし、サイトの統一感が増します。

他にも「このコンテンツは利用者にとって正しいフォーマットか?」も大事な質問です。利用者のタスクやニーズに最適化されたコンテンツになっているかといった UX と共通する部分になります。会員制が良いのか、SNS の要素がいるのか、デスクトップアプリケーションのほうがふさわしいのか、サイト全体をひとつのコンテンツとして捉えてみる機会になります。場合によってサイトの構築の仕方も変えなくてはならないこともあるでしょう。ページ単位のコンテンツが最適化されていたとしても、フォーマットが最適でないとうまく利用者に伝わらないこともあります。

サイト上の文章やそれに添えられている画像のみをコンテンツとして捉えるのではなく、サイトすべてをコンテンツを考えることがコンテンツにフォーカスした質問をするコツです。すべてをコンテンツとして見なすことにより質問の仕方もいろいろ出くるだけでなく、コンセプト、ワイヤーフレーム、IA、そして UX へのきっかけになる場合もあります。サイト開発には様々な人が関わる場合があり、それぞれ視点は違いますが、コンテンツがコミュニケーションの共通項になるかもしれません。

筆者について

Photo of Yasuhisa Hasegawa

デザインやコンサルティングを通じてWebの仕事に携わる活動家。Webとデザインをキーワードに情報発信をしているだけでなく、各地でWebに関するさまざまなトピックで講演を行ったり、多数の雑誌で執筆に携わる。

  • http://sulabo.jp/blog/ tazuke

    「このコンテンツは利用者にとって正しいフォーマットか?」という質問と視点はとても重要ですね。
    サイト全体をひとつのコンテンツとして捉えることを常に念頭に置いておかないと、制作者側はどうしてもテキストや画像、狭義のレイアウトデザインなど枝葉末節が気になってしまいます。
    利用者にとっても制作者にとっても根本的なことなので、フォーマット問題は早期の段階で決定することになりますが、利用者視点という本質的な理由で決まらないことが多く、悩ましい問題のひとつだと思います。

  • ヤスヒサ

    @tazuke
    時に見かける光景として、サイトの目的が利用者に向けておらず、運営側の利益が出発点であったり、技術・機能・トレンドからスタートしているケースがあります。こうした視点からのスタートだとコンテンツにフォーカスされない原因になることもありますし、利用者にとってメリットを感じない場合もあるでしょう。
    利用者視点といっても、その視点は捉え方にとって様々です。それゆえコンテンツに注目し、それが利用者にとってプラスになるのかならないかと考えた方がビジョンを共有しやすいのかなと考えています。

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