KeywordWebデザイン

組み立てるだけのサイト制作プロセスを変えるヒント

2010年8月19日 3:40 pm

コンテンツが出揃っていないのにも関わらず締め切りという名の下にとりあえず形だけ作らなければならないプロセスから脱するにも、コンテンツをまず最初にしっかり考える雑誌の発行プロセスは参考になります。

私にとってテクニカルアートディレクターの意味

2009年11月19日 7:43 pm

開発時間、パフォーマンス、維持費用により大きく変わるデザインのコストを技術的な側面でサポートが出来る立場になることでより価値は高まるのではないでしょか。

ゲームにもあるProgressive Enhancement

2009年11月18日 1:43 pm

Progressive Enhancementは、Web サイト制作の取り組み方にも影響する重要なトピック。Web 特有の考え方だと思われるかもしれませんが、ゲームの世界では随分前から Progressive Enhancement をゲーム開発の一部として取り組まれています。 左が画質設定が最高の画面影の中のディテールが鮮明だけでなく光の反射も繊細 上の画像は「Crysis」というファーストパーソン・シューティングゲームのものです。同じゲームですが、少しだけ違う見た目を提供しています。ユーザーが影やテキスチャの質を自由に調整することが出来るので、環境により違う見た目になっています。素晴らしいグラフィックが特徴の Crysis ですが、こうしたハイスペックのゲームを古いパソコンで遊ぶとフレームレートが激減し、肝心のゲームが遊べなくなってしまいます。もちろん、開発側は最高の環境で遊んで欲しいことを願っていますが、それをユーザーに強制することは出来ません。そこで古いパソコンでも Crysis のコンテンツが楽しめるように画質のカスタマイズ機能があるわけです。見た目はもちろん重要ですが、誰でもコンテンツに触れることが出来、快適なゲーム体験を提供するための工夫といえます。 PCゲームのような詳細な画質設定はありませんが、Playstaion 3 のようなコンソールにも Progressive Enhancement があります。最近のゲームはすべてデジタルオーディオとビデオで開発がされてます。HDMI端子がある TV に接続すれば最高の画質と音質を楽しむことが出来ますが、HDMI端子がないテレビでもゲームは楽しむことが出来ます。また、Playstaion 3 と XBOX 360 には描画解像度は低いままで出力解像度を上げる「アップスケール機能」が実装されており、モニターの解像度に最適な大きさに自動的に拡大出来るようになっています。HDMI端子があるテレビしか対応していない機能ですが、良いデバイスには可能な限りよい体験を提供するためのアプローチといえます。 Webサイト制作と同様、ゲーム開発もただ単に作りさえすれば Progressive Enhancement になるわけではありません。テキスチャの圧縮方法や構成の工夫に細心の注意を払っているからこそはじめて実現することが出来ます。どんなにグラフィックが素晴らしくなってもゲームで最も重要なのはゲームプレイ(体験)です。そして、体験を高いプライオリティに置いているからこそ、それを提供するために多少の画質/音質を調整することは当然と考えているのがゲームの世界なのでしょう。Web サイトにおける Progressive Enhancement がよく分からない、意味があるか分からないと考えている方はゲームをはじめ他の世界を見ると良い発見があると思います。

3.4.U!で情報とテクノロジーの変化について話しました

2009年10月11日 1:24 am

2009年10月8日、JWDA・CSS Nite・PCC の共同イベント 3.4.U! にて「コミュニケーションの変化からみる今後のWebデザイン」とう題名で講演をしました。毎回セミナーに行くと数人知っている方にお会いするのですが、今回はほとんどいなかったので少しだけアウェーな感じがしました。それも恐らくビジュアルデザインやマーケティングなど Web という共通項があるものの、違う立場で仕事をしている方が集まるセミナーだったからかもしれません。こうした場にあまり参加したことがなかったので、新鮮でもあり良い体験をさせていただきました。私の前に話をした un-T factory の中川さん、ニューロテクニカの細野さん共にプレゼンが上手だったという意味でも刺激になりました。 いろいろ技術が出て来ては消えています。人によっては何を学べば良いのか分からなくなったり、覚えることが多過ぎて気が滅入ってしまうこともあるでしょう。しかし、残る技術には共通している部分が多いです。人が Web 上でどのように情報を扱っているのか、何を欲しているのか、人と人がどのようにコミュニケーションをしているのかといった部分に注目すれば、どのような技術を使って補助するのが最適かも見えてくるのではないでしょうか。 環境問題を考えるとき、「Think Globally, Act Locally」というフレーズを使うことがあります。地球規模で環境問題についての情報を集めたり意見交換をすると同時に、まずは身の周りから具体的なアクションをとろうという意味です。これを「Think Globally, Build Locally」と変えてみるとどうでしょう。私たちは毎日 Web サイトを構築しているという意味では「Build Locally」は実践しています。しかし、「Think Globally」はどうでしょうか。私たちはどれだけ Web という大きな空間を意識しながら作っているでしょうか。 利用者が私たちが作るサイトにいる時間はほんのわずかです。99.99% は他のサイトで時間を費やしています。サイトとサイトという「敷居」のようなものはありますが、実際は自由に情報は行き来していますし、利用者もその間を情報と共に自由に動いています。こうした Web における情報の特性と利用者の特徴を意識して自分のサイトを作ると作らないとでは大きな違いです。「Think Globally, Build Locally」は Web サイトデザインのおいて重要なキーワードだといえます。 大急ぎな内容で少々詰め込みすぎた感じがしたのが反省点ですが、なにをもっての技術なのかを考えるひとつの機会になっていれば幸いです。Web をデザインするというのは、ブラウザに表示されているページのデザインというより Web全体とそれを使う利用者との関係作りといえるかもしれませんね。スライドは SlideShare で公開されていますし、ダウンロードも可能です。 ダウンロード: jwda.pdf (PDF形式 23.09MB)

Webデザインについて何を勉強したいですか?

2009年8月17日 8:08 pm

終わりがないのが辛いと感じる場合もありますが、終わりがなく新しい技術やアイデアが紹介され、常にエキサイティングでいられるのも Web の魅力です。技術やノウハウの習得だけでなく、情報収集することは Web デザイナーとして必須の業務といえるでしょう。学びたい技術はたくさんありますが、少し先を見据えた勉強もしてみたいですよね。すぐに使えなくても、次のステップへの手がかりになることはたくさんあると思います。その興味が IA かもしれませんしアクセス解析かもしれません。どの分野でも自分なりに消化・整理することで必ず良い仕事に繋がると思います。 いろいろ学びたいことあるよねーっと漠然に言うことがありますが、実際何を学びたいと思っているのでしょうか。Webデザインという切り口で幾つかリストアップしてみました。 サステナビリティとWebデザイン プロダクトデザインや建築など他の分野では「サステナビリティ」という言葉が世に出回る前から意識されていたものが多いですが、Webデザインにおいて「サステナビリティ」とはどういう意味をもつのでしょうか。そもそも Webデザインのようなデジタルメディアで達成が可能なのでしょうか 行動やふるまいに対するWebデザイン 認知心理学や人間工学を含めた勉強になりそうですが、メタファ、言語、色、構造といった視点から UI を模索していきたいです。国によって情報の捉え方や受け取り方が違う仮説もいくつか見出せたらいいですね アウトソーシング 現在の経済不況により、インハウスでデザイン・制作を行う傾向が増えて来ていますが、アウトソーシングは今後どうなるのでしょうか。低価格の海外の制作サービスの本格的な参入はありえるのか。そして、デザインがよりビジネス戦略との結びつきが強くなってきた中、アウトソーシング先はどのように制作に関わって行くのか デザイン類型学 デザインと一言でいっても目で見て触れるものが出来るものから人々の考えに響くような概念になる場合もあり様々です。Webも含めてデジタルはその中間になるものですが、デザインと呼ばれる様々な形を一度ばらして分類してみることで、Webデザインの関わり方も見えてくるのではないでしょうか サービスデザイン ここ数年 Service Design は、よく耳にする言葉のひとつです。サステナビリティと似た部分がありますが、顧客の体験だけでなく、サービスをいかに顧客に届けるかといった部分にも注目しているのがサービスデザインの特徴です。Webでは欠かせない側面になると思います こうして勉強したいことを洗い出すことで照準の見直しも出来ますね。書いてみて少しすっきりしました。書籍を読んだりセミナーに参加することで勉強していくのかもしれませんが、上記のトピックのいずれかで勉強会か読書会をするのも良いかもしれませんね。いずれにせよ、上記のトピックを扱った記事は書いてみたいです。 あなたならWebデザインについて何を勉強したいですか?

About

東京在住の「デザインする人」長谷川恭久の個人サイトです。

2008年2月より、新しい CMS を利用して再スタートしました。以前の記事はこちらのエントリーリストを。そして、たくさんの方に読まれた人気記事が読みたい方ははてなブックマークの注目エントリーを参考にしてください。

Feedbacks
  • ヤスヒサ: @Toshiya ロゴデザインという意味で見ても Wikipedia のは様々な意味が含まれていて興味深いですし、世界=Web という関係性が上手に表現されているような気がします。そして、 コミュニティも...
  • Toshiya: 狭義の利用者に、でなく、Contributor にどういう Contribute をしてほしいのかの期待値をメタファを使って最大限に巧く示した 例として、Wikipedia があると思います。...
  • ぬくえ: こんにちわ。青森県出身の世田谷区在住のぬくえと申します。 是非、関東でも開催してください!!! web等々は全くの無知ですが、仲間と「地域活性化」を目指して います。 20年来の仲間が最近出会った人に思える事があります…...
  • CalmTech: ご回答ありがとうございました。 全体像の視覚化がわかりやすく、自分でも考えてみたいと思いまし た。 ユーザーの変化を促す要素のうち、特に人間味というのが納得でき ました。...
  • ヤスヒサ: @dtc-design イベントのハンドリングなどありがとうございました。講師に集中 出来たのも運営側のケアがあったからこそだと思います。ありがと うございました。 日本語という言語を共有していたとしても、同じ業界で働...