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アドビさんへ2

2009年10月30日 12:20 am

以前「アドビさんへ」という記事を書きました。当時 Dear Adobe という Adobe 製品の不満や改善点を共有するサイトが話題になり、私も記事内で提案を幾つか書きました。そして、その記事を書いたおよそ1年後のAdobe MAX で CS5 がほんの少し紹介されました。一体どのような改善点が見られるのか楽しみにしていたのですが、結果はガッカリする内容でした。 もちろん、今回が CS5 のすべてではないですし、Flash Catalyst を中心とした RIA 戦略が話題の中心でした。失望するには早すぎますが、Photoshop CS5 の魅力を紹介するのがパフォーマンスではなく使うかどうかも分からない『スゴい』機能についてだったのは残念ですね。あると良い機能というのは確かですが、絶対必要でもないですし、そのせいでパフォーマンスが落ちているのであれば微妙なところですね。 Adobe 製品は以前は使うのが楽しいかったですが、今はどうでしょうか。立ち上がるのも何かをするのもワンステップ遅いですし、メモリ不足の警告やクラッシュを心配しながら仕事をしなければいけません。Coda や Pixelmator を使うときのような楽しさはありません。それでも使うのは「楽しかった」という思い出や感覚が残っていますし、Adobe を信じているからかもしれません。しかし、利用者が待ち望んでいるアップデートは Adobe が今プロモーションしているものではないような気がします。 では、Adobe は Dear Adobe をはじめとしたコミュニティの声を聞いていないのかというと、そうではありません。国内外関係なく彼等は耳を傾けていますし、扉はいつも開いています。評判が悪かった Adobe Updater も大幅な改善がなされるそうですし、Firefworks の不満に丁寧に応えたりと素晴らしいのひとことです。日本スタッフの知っている方は頭の切れる方ばかりですし、彼等が働きかけているから Adobe も好きと感じることすらあります。オープンな Adobe なのですが、それが製品開発に繋がっていないような気がします。 特に Adobe のような巨大な国際企業となると製品開発とビジネスは切り離せない部分があるでしょう。実現するべきことも視点が変われば違ってきます。しかし、今の Adobe のソフトウェアモデルは機能面でみてもデザインでみてもズレているような気がします。OS X 10.4 (Tiger) あたりから感じていましたが、OS や周辺アプリの完成度と Adobe ソフトにズレがあるんですよね。極端な言い方をすれば OSX 上で Classic 環境のソフトを動かしているかのような感覚です。今っぽい見た目で素晴らしい機能が盛りだくさんなのですが、感覚がなんとなく古いというか合っていないというか。 個人的に見てみたいのが、もし Adobe が CS 的なソフトウェア開発の呪縛から逃れることが出来るのであれば、どんなソフトを作るかという点にあります。Windows には Windows。Mac には Mac の利点を活かした機能や体験を提供することが出来たら?仕事に必要だと考えられるものをすべて実装するのではなく、仕事を終わらせるために必須になる機能とパフォーマンスを実現出来たら?バンドルではない別の料金体勢やリリースサイクルを提供することが出来たら? まぁ私のような隅っこにいるような人間の言葉を本気で聞き入れる必要はないでしょうけど、機能を付け足すだけが価値ではないですし、それに気付いてフルプライスを支払う方はたくさんいると思いますよ。私は喜んで払いますし、喜んで払えるソフトウェアが Adobe からリリースされるのを今も期待しています。

アドビさんへ

2008年8月28日 11:32 pm

既に Adobe Labs では、次期バージョン「CS4」の話題が出てきています。特に Fireworks CS4 は、プロトタイプを作るのに便利そうな機能があるので期待している方もいるのではないでしょうか。しかし、「もう CS4 か」という思いも同時にありますね。もちろん、今回はスキップするという選択はありますが、機能が増えても安定性やスピードは低下している一方のように思え、次買うのが不安だったりします。 アドビ製品がなければ仕事が出来ないというくらい毎日使っているわけですが、それと同時に不満も少なくありません。どうやらそう考えている方は少なくないようですね。先日立ち上がった Dear Adobe では、人々が不満を書いたり、投票することが出来ます。ちなみに現時点でのトップ10はこんなかんじです。 ただ PDF が見たいだけなのに、立ち上がるのに時間がかかったりアップデートが何回もある Adobe Reader ってどうよ? OS のインストールより時間がかかるインストーラーはどうにかしてほしい DRM はもう止めにしてお手頃な価格形体にしてほしい Updater はもう止めてほしい。アップデートをするための方法は他にもある PDF を見る度に Updater で邪魔するのは止めてほしい インストーラーはあまりにも酷い。グラフィックソフトをインストールするためにブラウザを閉じる必要があるというのはどういうことだ 昔はアプリケーションが立ち上がるのが本当に早かったのに CS4 なんていらない。CS3 で機能は十分あるし、バージョンが上がる度に無駄な機能を詰め込まないで欲しい。代わりにパフォーマンスや安定性の向上に力を入れてほしい アップデートシステムを直してほしい。パッチをインストールするよう警告が出るけどインストールが出来ない 新しい機能はいいから、ソフトウェアを早くて安定性があって分かりやすくしてほしい トップ 10 をみると、PDF と Updater とスピードに満足していないのが分かりますね。僕も安定性やスピードはどうにかして欲しいなとよく思います。メモリが 2GB 残っているのに、メモリが足りなくて立ち上げれませんという警告が出るときの解決方法がパソコンの再起動しかないのは残念です。機能の数が圧倒的に違いますが、Pixelmator の起動スピードと安定性、そしてリアルタイムで操作出来るフィルタやカラー補正を体感してしまうと、「どうしてアドビで出来ないのか」と考えてしまいます。 もし Dear Adobe がアドビが運営していたら、「これこそ CGM サイトだ!」と紹介出来るわけですが、どうやら個人の方が作ったサイトのようです。せっかくのチャンスを逃したアドビではありますが、既に管理人の方にコンタクトをとっており、次期バージョン開発のフィードバックとして検討するそうです。取り下げるよう問い合わせたり、隠したりしてない点では素晴らしいですね。 こういう企業と利用者の関係がポジティブに働くムーブメントを作るのは英語圏は強いですね。利用者もこうして集まって投票や意見を書いていますし、企業側も協力的ですし。これは、アドビだけの課題ではないですが、日本から日本語で発することにどれだけ影響があるのか不透明です。今までアドビ以外でもフィードバックを投げたことはありますが、本社があるアメリカにどのように届けられてどういった結果だったのかといったフォローがないのが現状のような気がします。 アドビのことを批判しているというより、好きだから書いているのが正直な気持ち。この前、ライセンス認証の問題でカスタマーサポートへ連絡したのですが、すぐにオペレーターの方が出てくれましたし、親切かつ的確に対応してくれました。こうしたサポート体制がしっかりしているのは、いざというときに嬉しいですしお金を払って買ってよかったと思える瞬間でもあります。これは機能とは別の価値観ですが、機能を買うことより重要な部分のような気がします。以前、体験そのものを製品として売るという記事を書きましたが、次期バージョンではそういった機能の数以外で価値を訴えてくれることを期待しています。 せっかくなので、最後に僕もリクエストを幾つか書いておきましょう。 バンドルを自分のニーズに合わせてカスタマイズさせてほしい 機能に違いが多少違っても OSネイティブのアプリケーションをそれぞれ開発してほしい 環境設定画面の UI を再検討して分かりやすくしてほしい インストールの時間はどうにか短縮化してほしい Subscription モデルの導入 Mac 用 Flash Player のさらなる最適化 日本版 Illustrator からもKulerの情報にアクセス出来るようにする

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東京在住の「デザインする人」長谷川恭久の個人サイトです。

2008年2月より、新しい CMS を利用して再スタートしました。以前の記事はこちらのエントリーリストを。そして、たくさんの方に読まれた人気記事が読みたい方ははてなブックマークの注目エントリーを参考にしてください。

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