Webサイトを単に作るのではなく、変化し始めている人の価値観や社会を意識して、どうサイトに反映させていくかを考えていかなければなりません。変化は突然はやって来ませんが既に始まっています。
社会
Shift3で人と社会の変化について話しました
2009年12月21日 3:10 pmGovernment 2.0 への4つのポイント
2009年9月6日 11:51 pm先日、ティム・オライリー氏が Government 2.0 というアイデアを提唱しましたが、彼のいうとおり、公共機関や政府は Web サイトを構築するというよりかは Web サービスを立ち上げる姿勢が必要だと思います。広報新聞やパンフレットを作るというより、Web 上に新たな公共施設を設けると想像すれば良いのでしょう。 オライリー氏記事では幾つか具体的な例も含めて書かれているので、これだけ読むだけでもいろいろイマジネーションは広がりますが、彼の考えるビジョンにたどり着くには何をしたら良いのか考えてみました。 コミュニケーションの隔たりの明確化 SNS でもブログでも何でもいいですが、とりあえず技術を取り入れたものの上手く機能しない場合がありますが、その原因は組織の構成である場合があります。縦割りのコミュニケーションが普通に行われている中、それとはまったく違うコミュニケーションを前提にしたツールを導入してもうまくいかないのは当たり前です。情報公開や共有を得意とする Web ですが、幸い様々な状況に適応出来るツールも存在します。 組織がどのようにコミュニケーションをとっているかを観察することで、課題と解決へのステップもみえてくるでしょう。また法的な側面、プライバシーや著作権ついても明確にする際に考慮しておきたい項目です。 情報の透明化 統計局をはじめ、幾つかの機関が Excel や PDF などで資料を公開していますが、印刷してバインダーなどに保管することが前提にしたものが多く、Web コンテンツとしての再利用を前提しているものが少ないです。また、実態調査的なものが多く、政府や公共機関がどのような仕事をしているのか、法案が動いているのかといった情報が手に入り難い印象があります。 マニフェストという形で約束は詳細まで読めるようになりましたが、政治家の活動が透明化されているとはいえません。中央、地方、又は規模に関係なく可能な限りすべての情報が公開されるべきでしょう。公開をすることにより、国民からのインプット / 参加が増える可能性はあると思います。 セマンティックWebへの積極的な取り組み Webアクセシビリティは音声・点字ブラウザなどごく限られた利用者に向けた配慮という認識が未だに強いと思います。「目的に到達しやすい、わかりやすい」といった本来の意味合いを強くするにも、利用者が思うような形でデータを利用出来る環境を整える必要があるでしょう。検索結果がより利用者が探しやすい形で表示出来るだけでなく、流用や比較もしやすくなる可能性もでてきます。 データフォーマットが政府や公共機関で統一されればサイト制作の効率化にも繋がりますし、広範囲の検索でもより正確な結果を導きだすでしょう。 シングルタスクなサイトを構築 Time誌が先日今年のトップ50サイトを掲載しました。紹介されているサイトの多くはひとつのテーマやタスクに絞られています。利用者に提供出来るものをたくさん並べるのではなく、訪問した利用者が具体的に何が出来るのかを明示するサイトが増えてくると便利です。ゴミカレのようなサイトを運営するのもアリではないでしょうか。もし今後、公共組織のサイトが Webサービス/プラットフォーム化されるのであれば、より目的にフォーカスしたサイトが増えてくると思います。 関連記事 デザインが優れている「政治の見える化」の現在 欧米視点でみた日本のメディア入門
デザインが優れている「政治の見える化」の現在
2009年9月4日 5:34 pmオバマ政権では情報の透明化を目指して、様々な情報を Web で入手出来るようになりました。例えば Data.gov では、教育、エネルギー、治安など様々なデータ検索できるだけでなく CSV や XML 形式で入手することが出来ます。以前 builder by ZDNet で紹介した IT Dashboard を使えば、公開されている政府関連のデータをグラフ化することが出来ます。もちろん、こうしたデータによる政治の見える化はオバマ政権以前からあって、有名なのだと OpenCongress という政治家や法案のデータを観覧できるサイトがあります。RSSも充実しており、特定のテーマの法案のみ購読するといったことが可能です。政治家のデータシートも様々な情報ソースから集めて掲載しているマッシュアップページですが、読みやすく統一感があるデザインです。 上記に紹介したサイトをみると分かるように、最近はデータを使った情報の視覚化がニュースだけでなく政治分野にも広がっています。データを自由に使える環境が整ったことにより開発者が様々な可能性を模索するようになっただけでなく、デザイナーも参加してデータに新たな価値を与えています。こうした中、Sunlight Labs は非常に興味深いサイトとして今注目しています。ここがコミュニティハブとなり、政治の見える化に関わるプロジェクトが幾つか立ち上がっています。プロジェクトのステータスも公開されており、常に開発者やデザイナーを募集しています。また、アイデア募集も行っており、人気のアイデアはプロジェクトとして開発が進められるとのこと。 幾つかあるプロジェクトの中でもお気に入りなのを紹介: This We Know 汚染率、失業率、犯罪状況など街情報を数字で一目でみれます Know Thy Congressman 名前を選択して Bookmarklet をクリックすると、政治家の情報が一挙に見ることが出来ます Quakespotter 地震の発生を 3D の地球儀で見ることができます Watchdog 政治家の詳細情報を見るならこちら。お金の動きもグラフで表示されるので分かりやすいです 紹介したサイトの多くは同じ情報ソースを使っています。しかし、情報の見せ方や切り口はそれぞれ異なりますし、新たな視点を与えてくれるものも少なくありません。Webだから与えられる価値といえると同時に、開発者とデザイナーが一緒になって何か社会貢献をするためのひとつの答えといえるでしょう。
欧米視点でみた日本のメディア入門
2009年9月2日 11:58 pm以前から日本のメディアは特殊であると言われていますが、先月末に行われた総選挙がきっかけで幾つかの海外のメディアが日本のメディアやジャーナリズムにスポットを当てた記事を幾つか掲載しました。部分的に日本のメディアの姿を取り上げている記事は少なくありませんが、客観的に日本のメディアの全体像が分析されているものはあまりありません。2005年に設立されたアメリカの Open Source Center (OSC) は、オープンソースとして公開されている情報を収集、分析を行っている機関。その OSC が先日、日本のメディアについて取り上げた 67 ページの資料を公開しました。PDF 形式で無料でダウンロードすることが可能です。 Japan -- Media Environment Open; State Looms Large 日本人からすれば特に珍しい情報はありませんが、どの複合企業が何を所有しているのか分かる図や、日本のソーシャルメディアの使われ方など、日本のメディア入門書としてうまくまとまっています。欧米との違いについても幾つか書かれている点も注目です。 すべて読むには時間がかかりますが、最初の方に概要が書かれているので以下にまとめておきます。 NHKは宗教、学校、警察より信頼されている機関 アンケート回答者の半数以上が携帯電話で毎日ニュースを読んでいる 週刊誌は未だに影響力が高い情報ソース。信頼出来ないレポートが多いものの、調査ジャーナリズムのプラットフォームとしての役割を果たしている 発行部数が少ない地方の新聞でも国内外ニュースを広く扱う傾向がある ニュースソースとしてのWeb利用は増え続けているが、未だに TV がメディア消費のトップ ほとんどの政治スキャンダルは新聞ではなく週刊誌や月刊誌から公表されている 時間によって東京発の Tweets は他の都市の2倍になることがある 海外からみた日本のメディアの姿をみてみたい方は Japan Media Review や、以前紹介したことがある Global Voice が良いですね。 あと、選挙といえば PBS が放映した山内和彦さんの選挙活動のドキュメンタリー「Campaign」がありますね。彼のインタビューが英語ですが Midnight Eye Interview で読むことが出来ます。
IDEA 2009 全受賞作品をチェック
2009年8月5日 2:28 pm世界的に有名なデザイン賞「International Design Excellence Awards」が今年も開催されました。工業製品を中心にデザインの価値とビジネスやライフスタイルに結びつけた優れた作品が毎年選ばれています。今年、金賞をとった作品はデジタルとアナログの世界があやふやになったものや、サステナビリティを意識したものが多く見られます。Best of Show を受賞した Nike の Trash Talk は今年を象徴する作品といえるでしょう。以前紹介したことある Energy Seed も受賞したみたいですね。 1500のエントリーを 20人の審査員が観察したり実際試したりして受賞作品を決めました。見た目や感触だけでなく、利用する人や社会にとって有益なものかどうか、良い体験を提供しているかも審査の対象になっているそうです。Business Week が良い特集を組んでいるので、そちらを中心に関連リンクを幾つかリストアップしておきます。 ビデオレポート 金賞作品ギャラリー 銀賞作品ギャラリー (47) 銅賞作品ギャラリー (71) 過去10年間の受賞作品のピックアップ New Scientist 誌のお気に入り Investor Spot のお気に入り パッケージングのまとめ
