広告領域とニュースコンテンツのバランスを保つのは難しい課題です。広告モデルはこれからも残る重要な収入源ですが、それ以外の方法としてサービスプロバイダーの感覚を養うことで新たな可能性を示せそうです。
新聞
新聞サイトのコンテンツと広告領域
2010年3月8日 11:34 amウェブらしい新聞サイトのあり方とは
2010年2月25日 4:50 amWebと紙は情報の見せ方も活かし方も異なりますが、Web サイトで情報配信するにおいて、情報の充実だけでなく、利用者(読者)への配慮とサービスの充実が今後ますます重要になっていきます。
私的今年のベストWebサイト
2009年12月10日 6:22 pm今年もたくさんのサイトを見てきたわけですが、個人的に最もインパクトがあったのが Boston Globe が運営する写真ブログ「The Big Picture」。Twitterでいろいろなサイトを紹介していますが、かなりの頻度で The Big Picture を紹介しました。写真 (コンテンツ) が素晴らしいのは当然ですが、他にも注目する点は幾つかあります。 このサイトは Boston Globe という 100年以上続く新聞社が運営しています。他の新聞社と同様、発行部数は大幅に落ちており非常に厳しい状況に陥っています。そういった状況ではありますが、Web版 Boston.comは豊富なコンテンツと50を超えるブログを運営するなど積極的に Web を活用しています。紙という形でなくてもジャーナリズムと地域情報を配信する手段があるわけですから、捕われずに挑戦しているのが伺えます。こうした豊富なコンテンツの中のひとつとして The Big Picture があります。 The Big Picture は、Boston Globe が利用許可を得ている AP、Reuters、Getty Images の写真を中心に掲載しています。サイト名のとおり高解像度の写真が特徴でノートパソコンくらいの大きさであればスクリーン全体に美しい写真が映し出されます。写真が観覧出来るサイトは数多く存在しますが、The Big Picture ほどの大きさで見れるサイトはまれです。提供元サイトで見れる写真よりはるかに大きいですし、ニュースサイトがこうした形で写真を掲載しているのも意味がある試みです。写真の良さを最大限に引き出すシンプルな方法を用いていますが、これが意外と出来ていないというか出来ないというか。 The Big Picture のような写真の見せ方は今はひとつのフォーマットとして定着しはじめており、ZACK 990 という WordPress テーマもあります。 また、オープンな点も見逃せません。ほぼすべての記事で 100 以上のコメントが付けられており、読者同士の建設的な会話がなされています(ある程度のモデレーションもあるのでしょうね)。メールで記事を送るだけでなく、様々なソーシャルサイトへの共有オプションも実装されています。ちょっと嬉しいコンテンツとして、記事の最後の関連サイトやサービスへのリンクも用意されている点。Wikipedia, Google Maps, New York Times など、読者にとって役立つという視点でリストされています。 良いコンテンツをシンプルな形で活かし、今の Web 利用者に合わせて作られたこのサイトは、現在 16 万以上の Google Reader 登録がある人気サイトになりました。ブックマークや Twitter をはじめとしたソーシャルメディア経由のアクセスを含むと相当のアクセス数だと思います。単なる写真サイトというラベリングで片付けることが出来ないのが The Big Picture ではないでしょうか。運営している Boston Globe の今後が不透明ですが、素晴らしいサイトなので今後も続いて欲しいサイトですね。
Googleが考える新聞の生き残る道
2009年10月5日 9:30 pm随分前になりますが、今年の 4 月に Google の Eric Schmidt が Newspaper Association of America の集会で演説を行いました。また、別のサイトで質疑応答の筆記録も公開されています。新聞の発行部数も広告収入も急激に落ちて来ているアメリカでは、Web サイトに様々なコンテンツを掲載し、開けた印象を作り始めています。質疑応答のほうでは良くも悪くも Google 視点な見解と提案がなされていますね。以下に要約をリストアップしておきます。 いずれかひとつではなく、広告、購読、マイクロペイメントの3つが収入源になるだろう。しかし、数円から支払えるようなマイクロペイメントを可能にする優れたシステムがない。現状は無料にするか、月額購読という選択肢しかないが今後は変わるだろう Google News は信頼ある発行者の情報のみ検索するシステムだが、Web 検索ではすべての情報が同じアルゴリズムの中でランキング付けされている。信頼出来る情報でも、有名ブランドではないということで下のランキングになる場合もあるが、こうした課題は慎重に取り扱って行きたい 新聞は早くから Web への取り組みをしているが、導入後の考慮が足りない。 Web の読者は何を求めているのか、どのようなスタイルで読んでいるのかを理解しなければならないし、多くのデマンドはテクノロジーを利用することで解決出来る フェアユースは繊細なトピックだが、多くの場合は消費者のデマンドや問題に対してどう応えるかにかかってくる。消費者に対してビジネスをしている以上、それは昔もこれからも変わらない 著作権はデジタルメディアによって浸食されているではない。ユビキタスなインターネットのことまで考え抜かれていない法律システムを再考する時期にきている。もちろん、コンテンツを盗む人や、国外で同じ法律が通用しないことは問題だが、それはデジタルメディアそのものとは別である Google News は様々なニュースをひとつにまとめるサービスだが、ラジオで流れるニュース番組とさほど変わらない伝達方法であり、まったく新しい形といえない。今後私たちの技術や発行者が書く記事が、読者の次のクリックへ繋がるように工夫していかなければならない クリック数や滞在時間は測定項目として有力だが、産業全体として私たちはまだ「これ」といえる測定値をもっていない。雑誌や新聞もそうであったようにインターネットも確立するまでにはまだ何年もかかるだろう 利用者 (消費者) に応えるサービスを提供するという Google の見解は同意出来ます。ただ、結局のところ私たちが仲介してたくさんトラフィックを提供します、というふうにしか読めないのが残念ですね。もちろん Google 側からいえる解といえばそれくらいしかないでしょうけど、新聞 (発行者) 側からすればそれ以上の解が求められます。 いくら、Google からのトラフィックは重要とはいえ、大きな収入は求められません。現状たくさんの広告を表示させるために様々な『工夫』をして収入に繋げていますが、応急処置に過ぎないので「トラフィック=収入」に今後も繋がるとは限りません。利用者のニーズに応えたコンテンツをつくることで Google の検索結果の精度に貢献したという意味でも、検索結果に出て来た広告の何パーセントは発行者側が得れる権利があるかもしれません。 Newspaper Association of America の講演はしばらく前ですが、つい先週 Search Engine Land というサイトで Eric Schmidt のインタビューが掲載されました。基本的に講演のときと変わらないことが書いてありますが、 最近リリースされた Fast Flip が話題に上がっていますね。新聞や雑誌でよくする流し読みをオンラインで実現出来ないかということで登場したサービスですが、個人的にはあまり解とはいえないですね。ただ、Fast Flip で表示された広告が、発行者側の利益になれば良いかもしれません。また、インタビューでも指摘しているとおり、紙のときとは違う新しいオンラインニュースの読み方を提案しなければならないのでしょう。 今のような紙としての新聞が残るかどうかは分かりませんが、新聞という存在はこれからもずっと残るでしょう。Schmidt 氏も言っていますが、個人ジャーナリズムの可能性は否定出来ないものの、New York Times や Washington Post のように信頼出来るブランド機関はこれからも必要とされます。だからこそ、Google は幾つかの提案をしつつ新聞側と良い関係を保ちたいと考えているのかもしれません。ジャーナリズムは今だからこそ重要なのでしょうけど、生き残るための解は Google さえもまだ模索しているといったところでしょうか。
ジャーナリストを中心とした新しいビジネスモデル
2009年7月3日 1:31 pm誰でも手軽にかつ素早く情報発信出来るようになったからこそ、情報を扱うプロのための新しいビジネスモデルを模索しなければいけません。それは団体を中心にしたモデルから個を中心としたモデルの可能性もあります。
