12月19日、名古屋で開催された WCAN 2009 Winter では、今年を象徴するサイト、制作においてインスピレーションになるサイト、そして来年の行方を想像させてくれるようなサイトを紹介しました。合計70サイトを駆け足で紹介したので、会場にいる方は少々混乱してしまったかもしれません。以下のリストを参考に今後の勉強に役立ててください。 Windows 7 UX Guideline Introduction to Apple Human Interface Guidelines 日本語版 OS X Reference Library iPhones Human Interface Guidelines Android UI Guidelines Chrome OS UX Guidelines One Laptop per Child (OLPC) litl Jolicloud Gigatweet Ustream FriendFeed Google Wave Happn.in SocialSeek PicFog Metropolitan Opera U2 360 - YouTube Shazam Yelp ShopSavvy TwitterCritic Amazon App for Android GoodGuide Project Label Ecorio Local Reuse Fatburgr Google PowerMeter Kogi BBQ Specialty's Cafe & Bakery - Cookie Alert BakerTweet Apnoti A Box Life netHaggler RSSCloud Wordpress Plugin — RSSCloud PubSubHubbub Blogger.com Techcrunch Huffington Post New York Times: Blog Index LA
テクノロジー
WCAN 2009 Winter で紹介したサイト一覧
2009年12月22日 2:26 pmメールがこれからも残り続ける理由
2009年11月24日 6:33 pmGoogle Waveは、Web上でのコラボレーションをより効率的に行うための新しいツールになる可能性があります。今までメールでやりとりでしてきたことを Google Wave で代替することで、情報のズレや漏れを防ぐことが出来るかもしれません。Google Wave 以前からも「メールは時代に合っていない。新しい形が必要だ」と言われていましたが、依然メールは仕事においてよく使うコミュニケーションツールですし、様々なデータが添付されてくることがあります。 新しいツールを使わない(使われない)理由として Web リテラシーを挙げる場合がありますが、これも一概にいえません。RSS や Gmail を使いこなしている Web に詳しい方でもファイルはメール添付で送ってくる方がいます。「Dropbox とか便利ですよ」とサービスを紹介してもメールで添付してくる方もいます。その方は Web を基軸にした仕事をしていますし、様々なことに興味をもっていますが、メールから離れることが出来ません。なぜかといえば、メールで「ファイルを手軽に送りたい」という利用者のニーズが満たされているからではないでしょうか。 技術的な隔たりがないメール メールの素晴らしい点は、オープンスタンダードであることです。誰でも自由にメールアプリケーションを作ることが出来ますし、メールサーバーも立ち上げることが出来ます。そして、新しく作ったメールソフトを利用しても、他のメール利用者と隔たりなく会話をすることが出来ます。プロバイダーを変えても、新たにドメインを取得しても、設定さえすればすぐにコミュニケーションが出来ます。 もちろん、Twitterのようなコミュニケーションツールでも API を公開しているので、クライアントサイドのアプリケーションを作ることは可能です。しかし、サーバーサイドとなるとどうでしょうか。Twitter のようなプログラムをサーバーにインストールしても、他の類似サービスと隔たりなくコミュニケーション出来るわけではありません。 identi.ca のようなオープンソースのマイクロブログプラットフォームは開発されていますが、まだ普及までは時間がかかるでしょう。また、企業では独自のネットワークを作るニーズがあるので、大勢の方が利用しているからといって Twitter を使うわけにはいかない場合があります。 既に使い方が分かっているメール プロバイダーに入会、大学に入学、企業に入社など、まず最初にもらえるのがメールアドレスです。そして BtoB、BtoC 関係なくビジネスでの主なやりとりはメールで行われています。Facebook は 3億ユーザーいるがいわれていますが、メールはそれよりはるかに上回るでしょう。よくも悪くも多くのやりとりがメールで行われていることもあり、失った情報も、メールを検索すれば見つけることが出来る可能性もあります。 迷惑メールは困りますが、特別なソフトのインストールも必要もなければ、新しいことを一切覚えなくても使うことが出来る点でメールは多くの利用者にとって「十分に足りる」ソストであり、これからも長く残り続ける可能性があります。 メールを超えた姿とは 普及しているからといってメールがベストソリューションかといえば、そうとは思えません。Google Wave はひとつ近いところにいますが、課題も少なくありません。Google Wave が、サーバーにインストール出来るオープンソースプラットフォームを公開すれば、普及へまた一歩近づくでしょう。 Gmail が今までと違うメールの見せ方を提案したように、メールクライアントそのものに新たな提案をするのもひとつの手段です。ひとつ注目しているアプリケーションが Postbox です。一見、普通のメールクライアントと変わりませんが、トピックごとに情報を切り分けたり、添付ファイルやリンクの管理と見せ方が特有でいちはやく情報に行き届きやすい印象があります。人は突然新しい使い方に慣れるわけではないので、Postbox のような提案も良さそうです。 どのコミュニケーション手法が得意・不得意なのかは人によって異なります。「Dropbox が良いよ」と言った私は結局のところ自分にとって効率的かつ得意な手法に過ぎなくて、相手にとって本当に良い方法とはいえなかったわけです。自分が楽に使える方法でコミュニケーションを初めても相手にきちんと届くからこそメールは強力であり、今後も残り続けているのでしょう。メールの代わりになりうるサービスは幾つかありますが、サービスそのものの機能や UI ではなく、API よりスケールの大きいエコシステムの開発を視野に入れる必要はあるのかもしれません。
10/GUIとマルチタッチインターフェイスの可能性
2009年10月15日 3:26 pmマウスとキーボードを使って GUI に表示されている情報を操作するという手法は 30 年以上採用され続けています。多くの方が慣れ親しんでいる方法とはいえ直感的に使えるわけではありませんし、複雑な操作をマウスだけで行うのは難しいです。今の時代に合ったマウスに代わる次世代の操作を模索している動きは以前からありますが、10/GUI はその中でも出来が素晴らしいです。Techcrunchをはじめ幾つかのサイトで紹介されているので、既にご覧になった方もいるかと思います。 次はタッチスクリーンと考えがちですが、手が邪魔でスクリーンが見えなくなるという問題があります。これを解決した例としてデバイスの裏からタッチする Nano touch というのがありますが、小さなデバイスに限られた手法です。10/GUI はタッチパッド上で操作するという実に無難な解決方法を選んでいますが、一緒に紹介されているインターフェイスと操作方法が絶妙で新たな可能性を感じさせてくれます。 幾つかのウィンドウが横並びに配置されており、アプリケーションの変更も左右にスワイプしたり、拡大・縮小をして全体像を見渡せるようになっています。Mac にもある Expose と Spaces が合体してジェスチャーに最適化されたような感じがします。メニューの扱い方など使い勝手が違いますが、ウィンドウを隙間なく並べて管理するアプリケーションは X Window System (X11) で既に幾つかあり、wmiiやawesomeがその例にあたります。 ジェスチャー操作が簡単そうですが、ひとつ疑問なのが文字入力など操作はどのようにするかという点です。タッチパッドとは別にキーボードを用意するのもアリでしょうけど、あまりエレガントな方法とはいえません。この課題に既に取り組んでいる企業があり、FingerWorks の TouchStream LP がそのひとつです。一見、少し形が違うキーボードに見えますが、キーボードの上でジェスチャーを行うことで様々な操作を行うことが出来るようになっています。拡大・縮小、ワープロの基本操作、ショートカットまで様々な操作をジェスチャーで行うことが出来ます。FingerWorksは、2005年に Apple に買収されており、その技術は iPhone やノートパソコンのトラックパッドに活かされています。もしかすると今後 TouchStream LP のようなキーボードが Apple から出るかもしれませんね。 タッチパネルのもうひとつの問題として、アクセシビリティがあります。手触りによる手がかりのない平面上のスクリーンで、目が見えなくても操作が可能なのでしょうか。この課題には Android が取り組んでおり、Eyes-Free Project を立ち上げ様々な開発が既に行われています。何が出来るかは Google I/O 2009 で披露されたこちらのデモビデオをご覧ください。音声認識はもちろん、スクリーン上であれば何処からでも操作を始めたり、文字入力を始めることが出来るのは素晴らしいですね。 10/GUI は次世代インターフェイスの議論に新たな視点を加えてくれたという点で素晴らしいですし、周辺のテクノロジーをみても誰でも使えるマルチタッチインターフェイスはすぐそこまで来ていると実感出来ます。 余談になりますが、Evoluent Vertical Mouse や AirObit Quill Mouse のような、ボタンが縦向き配置されているマウスもあります。図解を使って腕にやさしくて自然と説明しているものの、なんとなく使い難そうです。
Datamoshingによるミックス映像
2009年2月24日 5:24 pmKanye Westは、毎回おもしろいミュージックビデオをリリースしていますが、「Welcome To Heartbreak」のビデオはテクノロジーの側面からみて非常におもしろい作品です。様々なシーンがひとつになった独特な映像は「Datamoshing」と呼ばれる技法。色や動きの情報の扱い方はコーデックによって異なり、データを編集することで、ミュージックビデオのようなエフェクトが作れるそうです。例えば Hex Editorのようなソフトを使って生データを開き、指定のコードを『壊す』ことでエフェクトが作れます。 Datamoshingは、David O'ReillyとTakashi Murataによって開拓された表現方法。Takashi Miura の作品は こちらのページで見ることが出来ます。 ミュージックビデオとして Datamoshing を採用したのは Kanye West より Chairlift の「Evident Utensil」のほうが先かもしれません。 一見、データエラーのように見えますが、独特の世界を作り出している datamoshing。一度作り出された世界を一度壊して再構築するというコンセプトは Web にも繋がる部分がありますね。実際、P2Pネットワークとアーカイブデータを利用して Datamoshing を行っている Download Finished! というサイトまであります。2月24日現在は検索機能が利用出来なくなっていますが、誰でもネットに落ちている動画を利用して Datamoshing が出来るみたいですね。ひとつの表現方法として他にも見かけるようになるかもしれません。
紙を使う理由 デジタルである理由
2009年2月4日 2:50 pmデジタルメディアと紙媒体の違いは「消費」と「インタラクション」ですが、私たちはときにこの違いを意識せず別媒体の良さを模擬するあまりに使い難いデザインになってしまうことがあります。
