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課金サービスの行方

2008年5月26日 5:01 pm

4月の回に引き続き百式の田口さんが主催する勉強会に参加してきました。毎回、当日までテーマが分からないドキドキな集まりですが、今回のテーマは「課金」。最初にどんなサービスにお金を払っているかみんなで出し合いました。ISPやサーバーをはじめ皆さんいろいろなサービスにお金を払っている模様。自動的に購読が更新されているものや、一度クレジットカードを登録しておくと短いプロセスで購入出来るサービスは強いなという印象がありました。 コンビニ決済をはじめネットでものを買うための方法は幾つかありますが、どうやらカード決済が 57% で現在最も多いそうです(20歳以下だと別ですが全体的にみて)。数年前だと「カードは敷居が高いよね」というイメージがありましたが、徐々にそうとはいえなくなっているようです。それより敷居が高いのが購入完了までのプロセス。ショッピングカートのページから購入完了までのページでおよそ 50% が離脱しているとか。フォームが分かりににくい、信用出来るのか不安、エラーが分かり難い、面倒になってきた・・・など様々な理由があると思います。 今はサービスの一部として課金システムが組み込まれているものや、ASP, オープンソースもありますし、PayPal や Kagi のようなサービスを使うのもアリでしょう。開発のコストが下がったともいえますが、デザインを組み込むのが CMS のテンプレートレベル止まりのものがほとんどですし、全く別ページへ移動することもありえます。ユーザーの動き(フロー)やエラーに対するケアを考えた課金システムとなると、現存のでは物足りなく感じますし、離脱のソリューションも中途半端になるかなと。プロダクトやサービスに応じて柔軟かつスマートなショッピングプロセスを作るための API が将来出てくるかもしれません。 Yahoo!ショッピングは既にしていることですが、ひとつのお財布(登録したクレジットカード情報)で、どのお店でも利用することが出来るようにするのもひとつの形です。アマゾンや iTunes Store の情報が他でも使えたら便利そう。もちろんここでも同様に買い物のフローをどのように設計するかがキーになってきそうですね。 課金制の Web サービスは日本でも出てきていますが、課金してもらうための価値を機能の数ではないところでアピールすることが重要だと思います。機能といった表層的な部分は他にも使われてしまいますが、体験、使い勝手、フィーリングは真似しきれない部分です。類似サービスを作ることがあっても、真似ではなく自分たちは何にフォーカスしてどういうアプローチをとっているのかをアピールすることで差別化をはかれるのではないでしょうか。 今回はあまりスケッチしませんでしたが、いつものようにアップしておいたので、もしよかったらどうぞ。全く関係ない絵が多いのが気になるな・・・(汗 懇親会は HI.SCORE Kitchen で行われました。時間がよかったからかどうか分かりませんが、同じような系統のカフェに比べて音楽が小さくて会話がしやすかったです。今考えているちょっとした集まりの会場候補になりそうです。

デザイナーといってもいろいろです

2008年4月25日 7:10 pm

勉強会に来ると、人によって「デザイナー」という定義がいろいろあることに気付くので興味深いです。何もないところから形作る孤独なプロセスがあるデザイナーとの接し方を考えてみました。

VCもエキサイティングな仕事だ

2008年4月1日 3:16 am

先月に引き続き、百式の田口さんが主催の勉強会に参加してきました。今回はエンジニアの方、アニメーター、企画やプロデュースをしている方など10人くらいが集まりました。ベンチャーキャピタル (VC) の方に基本的なことを教えていただいたり、質問や疑問に応えていただくという形式で、前回より勉強会の色が濃かった集まりでした。 短い時間ではありましたが、VCの特徴やビジョン、そして VC と組むときに気をつけること、逆に VC が投資をするときに気をつけていることなど貴重な話を聞くことが出来ました。「知らない」「分からない」という感覚が「怪しい」や「不安」に繋がってしまうことがあります。これは様々なことにいえることで、今回勉強会に行く前に VC に対して抱いていた感覚も (ほとんどステレオタイプかもしれませんが) そういうところが多少あったと思います。しかし、勉強会と懇親会の後は、逆に共感をもてる業種だなと思いました。 懇親会のときに VC の方に「VCの仕事をする魅力は何ですか?」と聞いてみたところ「世の中を変えることが出来るかもしれないビジネスのお手伝いが出来るところ」と仰っていました。VCも他の業種と一緒でリスクの高い仕事です。その中、未来を見据えて自分たちが信じるビジネスのお手伝いをしていくわけですから、成功すればエキサイティングな感覚を味わうことが出来るのだと思います。携わることが違っていても VC も『おもしろいものを作りたい人』に近いのかもしれません。 前回に引き続き、今回も勉強会の中にメモ代わりに絵を描いてみました。前回は膝の上で描いていたので非常に描き難かったですが、今回は机があったので大変やりやすかったです。集まりの形式によっては机は欲しいなと実感しました。

湯川鶴章さんの勉強会へ行ってきました

2008年3月28日 2:22 am

前回ポッドキャストで対談した安田さんからのお誘いで、AMN 共催の広告代理店や企業のマーケ担当の方向けの勉強会に参加してきました。Webマーケティングに関して鋭い視点をもつ湯川鶴章さんの生の声と最新事情が聞けた貴重な時間でしたが、広告に携わる方が大半を占める中で、彼らの言語や視点を体感出来たという意味でも有意義な時間でした。 先月あった百式の田口さん主催の勉強会に参加されていた VC の方が、儲けたい人とおもしろいものを作りたい人の接点が足りないと指摘されていました。田口さんの勉強会が「おもしろいものを作りたい人」が多く集まった場だとしたら、今回のは「儲けたい人」が多く集まっていた場所なのかもしれません。何が軸になっていて、そこからどう展開していくかという考え方が作り手とは違うなぁと思いつつ、同時に関心するところも幾つかありました。 20世紀に確立された TV や紙媒体を利用した広告モデルをそのまま Web へもっていくのではなく、新しいモデルが必要となってきます。しかしそれは全く新しいものではなく、いわゆる昭和またはそれ以前まであった人と人との親密な関係をいかに Web で再現するかが課題だと湯川さんは指摘していました。パーソナライズということだと思いますが、これをいかに機械的に見せずにプライバシーや生活の邪魔にならないように提供するのかが課題にはなってくるでしょうね。世の中すべて広告になってしまうのかという恐怖もあると同時に、もしかすると今よりずっと便利で楽しい世の中になるのかもしれない希望もあるような気がしました。 広告モデルやテクノロジーについて最新事情を盛り込みながら紹介がされていましたが、新しい広告モデルを先に述べたような課題を解決しつつ形作るにはデザインが不可欠だなと改めて感じました。もちろん、ここで言うのは魅力的かつ使いやすいインターフェイスだけでなく、利用者がどのようにデバイスに触れてデータを活用するのかといったインタラクションデザインにまで及びます。こうしたデザインの考え方をマーケティングや広告とどのように組み合わせるのかは今後さらに重要になってくると思います。それをどのように実現するか・・・それにはまず企業内外が協力しあえる環境作りは不可欠。縦割りではなく横で繋がれる組織作りが出来るかも重要になってくるでしょう。 湯川さんは何かアイデアを提案するとき、まず究極の未来を想像するそうです。そこから幾つかポイントを汲み取って実現可能な近未来を予測するとのこと。こうした考えは Webサイト制作する上でも重要な考え方だと思います。今日、明日のことだけではなく、長期的な未来を見据えて作る意識は必要だなと感じました。 最後に今日のセミナー中に紙に描いていたメモをそのまま掲載しておきます。今回は少し趣向を変えてイラストを加えながら重要な事柄をまとめてみました。なんか最近あまり手を動かしてなかったので、いい気分転換にもなりましたし、いつもより少し集中して聞けたような気がしました。

About

東京在住の「デザインする人」長谷川恭久の個人サイトです。

2008年2月より、新しい CMS を利用して再スタートしました。以前の記事はこちらのエントリーリストを。そして、たくさんの方に読まれた人気記事が読みたい方ははてなブックマークの注目エントリーを参考にしてください。

Feedbacks
  • ヤスヒサ: @Toshiya ロゴデザインという意味で見ても Wikipedia のは様々な意味が含まれていて興味深いですし、世界=Web という関係性が上手に表現されているような気がします。そして、 コミュニティも...
  • Toshiya: 狭義の利用者に、でなく、Contributor にどういう Contribute をしてほしいのかの期待値をメタファを使って最大限に巧く示した 例として、Wikipedia があると思います。...
  • ぬくえ: こんにちわ。青森県出身の世田谷区在住のぬくえと申します。 是非、関東でも開催してください!!! web等々は全くの無知ですが、仲間と「地域活性化」を目指して います。 20年来の仲間が最近出会った人に思える事があります…...
  • CalmTech: ご回答ありがとうございました。 全体像の視覚化がわかりやすく、自分でも考えてみたいと思いまし た。 ユーザーの変化を促す要素のうち、特に人間味というのが納得でき ました。...
  • ヤスヒサ: @dtc-design イベントのハンドリングなどありがとうございました。講師に集中 出来たのも運営側のケアがあったからこそだと思います。ありがと うございました。 日本語という言語を共有していたとしても、同じ業界で働...