今年の4月で11年目になるこのサイト。昔は個人的な日記, リンク, 記事, 一言メモなど何でもこの場所に書いていたわけですが、ソーシャルメディアが普及したことによってその現状も変化してきています。2年くらい前までは個人的な日記を mixi や Vox で書く試みをしましたが、今は一言ちょっと書く程度ならすべて Twitter に移行しています。気になるリンクは delicious に保存していますし、興味深い画像が見つかったら Tumblr へ貼付けています。 記事を書く場所も分散してきています。もちろんメインでこちらで書くことは変わりませんが、このサイトにフィットしない内容もあるので、それらは別サイトで執筆しています。greenhug, builder.com, Web担, マイコミがその例になります。 気軽に書く場所も、真剣に書く場所もたくさんあるのは素晴らしいことであると同時に混乱も生じます。何処に何を投稿するのか迷ってしまうこともあります。複数のユーザー名を作ってひとつのサービスを利用している方も聞いたことありますが、それも少し複雑です。人によっては書く場所によって異なるペルソナを作ったりしているのかな? 僕が何かを投稿をする際に考えることと言えば: プライベートなのか仕事関連なのか 投稿する内容のテーマは何か どのようなレスポンスを求めているのか 3つ目は意外と気にしている部分ではありますね。分散すればするほど、レスポンスやその先にある対話を追うのが難しくなります。以前「ブログの向こう側にある会話を追う」という記事でこの課題についていろいろ考えましたが、FriendFeedくらいしか良いソリューションが見つからないのが現状です。書く場所を迷うこともありますが、どうやって会話を進めれば良いのかという部分も悩まされます。もちろん、利用者/読者が一番快適に感じるサービスやサイトを使って発言するのがベストですが、それらを自分のモードに合わせてどう繋ぎ合わせるのか、繋がりを築けば良いのか課題になっています。 最近は「○○ Connect」というサービスが増えてきました。運営しているサイトに訪れる人たちの見える化は果たしますが、対話の見える化までには至っていないと思います。これはそれぞれの CMS や新しいサービスによって可能になるのかもしれません。 少し近いなと感じるサービスが IntenseDebate というサービス。スレッド式のコメントシステムが導入出来るサービスですが、ソーシャルメディアの要素をたくさん盛り込んでいるところが特徴。会員プロフィールがコメントリストから見えるだけでなく、コメントしている人を Follow したり、他にどんなサービスを利用しているのかチェックすることも出来ます。たくさんのディスカッションが発生するサイトであれば便利そうなサービスです。その外となると・・・どうしたものやら。 自分が書いた記事がどう広がって行くのか見たいというのもありますが、自分が書いているテーマに関する全体像を記事を軸にして見てみたいのでしょうね。出来そうで出来ない。ただ、知らないだけなのかもしれませんが。
コメント
何処で何を投稿していますか?
2009年1月13日 2:33 pmウェブサイトの見た目に関する資料が欲しい
2008年12月19日 1:04 am今日、なんとなくですが神森さんとTwitterで会話が弾んだので、この場で共有しようと思います。 Webサイトはまったく同じ見た目である必要はないという記事でも書きましたし、先月あった Web Directions East でも挙った話題ですが、ウェブサイトの見た目を全く同じにする必要はない(もしくは出来ない)という部分を制作側から超えたところでも共有出来るようになるとどうなるだろうとよく思います。見た目は重要ですし、レイアウトが崩れていては意味がないです。しかし、1ピクセルの違いの調整に苦労するよりかは、より良いブラウザに対してはさらなる上の体験を提供することの配慮を行ったほうがウェブサイトとしての質が高いと思います。そして、情報が受け手によって自由にコントロール出来るというウェブのエッセンスとも言える部分への理解が深まれば、デザイン面だけでなく、ビジネスにおいても興味深い試みは増えるのではないかと感じています。 以下が Twitter で行われた会話を引用したものです。 19:12 yhassy まぁこの考え方がもっと広まれば IE6 がどうのこうのという言う必要もなくなるのかもしれぬ [url] 19:14 tstudio 御意。結局は、われわれの地道な啓蒙活動なんだと思いますね。 19:17 gaku 頑張りましょう!ってところですが、こーゆーのが [url] 記事になるようになるのは良いことですよね。みんなで意識統一していければ・・・ 19:17 yhassy [時間はたっぷり注ぎましょう] [がんばりましょう] ってことかー 19:20 tstudio 時間がかけられないからみんなイライラするんでしょうけど、ノウハウは溜まっているので、[特別な言葉]を唱えるのもアリだと思いますけどね。 19:21 yhassy そういう系のチートシートみたいなのがあれば良いのかな? 19:24 tstudio こんな時はこんな風に回避したみたいなのが、事例と一緒にどこかにごっそりと集約されていると、困ったときに助かるんでしょうけど、結構分散しているので、困っている人にとってはもーイヤーって感じになるのかも知れませんね。 19:25 tstudio ただ、これもあくまでも制作時のノウハウの共有であって、やるべきことは@yhassyのエントリー記事を制作者だけでなく、クライアントとも共有していくことかと思います。 19:26 yhassy 確かに制作者は「もう分かっとるがな」みたいなことだもんなぁ。企画書テンプレートかプレゼン時のヒントになるようなチートシートか 19:29 tstudio うん、そうそう。顧客を納得させることが一番だからねぇ。納得させるのは、やっぱり同じ見え方でなくても、成功しているサイトはあるってことを見せることが出来れば一番なんだろうけど。 ウェブという媒体を理解したデザインをするということは、制作側からすれば既に「分かっている」ことかもしれません。しかし、そうした考えが上手く同僚やクライアントに伝わり難いから、結果的にまったく同じの見た目を再現するという作業に時間が注がれているのかもしれません。栞やカレンダーといったツールキットのようなものがあれば、気軽に情報交換も出来るのかもしれません。 具体的な Tips, コード, ビジネスメリット、概念などウェブを探せば幾つか情報は見つかりますが、まとまって分かる場所もありません。ダウンロードしてプレゼン資料の一部として再利用したり、社内勉強会のときに配布出来て、これを見たら大まかな点が掴める・・・そんなのがあると良いですよね。あるならぜひ見てみたいですし、ないなら作りたいです。 興味がある方、関連サイト、書籍など知っている方はぜひコメントを残すか自分のブログに書いて教えてください。
ブログの向こう側にある会話を追う
2008年4月3日 2:45 pmこの記事は「ブログでの会話を見えるようにするには」の続きにあたります。 従来オンライン上の会話は一元化されていました。例えばフォーラムや掲示板で会話を始めるためのネタが挙り、それに対しての反応がその場に連なっていました。ブログが使われるようになると、フォーラムでの会話だけでなくブログを中心とした会話もスタートしました。簡単にブログを設置することが出来るので会話が一カ所ではなく数多くの場所で発生するようになったものの、ブログにあるコメントやトラックバックによってなんとなく繋がり合っていました。また、TechnoratiやGoogleブログ検索を利用してある程度、会話を追うことも可能です。しかし、現在はさらに会話を追うのが難しくなってきています。 今はブログより気軽に自分の意見を書き込む場所が数多くあります。Livedoor クリップをはじめとしたソーシャルブックマークサービスのメモ機能。Tumblrのようなスクラップサービス。Newsingのようなソーシャルニュースサイト。コメントが集中するところは特定出来ますが、それでも膨大な数のサービスが存在します。最近ではFriendFeedのようなライフストリーム系のサービスでもコメントを記入出来るような機能を実装しており、類似サービスも幾つか登場してきています。 自分の意見をサクッと書く場所として最も敷居が低いのはTwitterやTimelogのようなプチブログ。1日に数十もの言葉を発している人も少なくないところから、インプットの敷居の低さが分かります。Twitter のようなサービスが典型といえますが、最近の会話が起こる場所はよりリアルの会話に近づいてきたといえます。リアルタイムかつ簡単に出来るだけでなく、発信するための道具も豊富にあるので、自分の発言スタイルやネットワーク (友達との繋がり方) にマッチしたものも選べば良いわけです。一元化されていてフラットだった会話がダイナミックでソーシャルになってきたといえるでしょう。 自分のブログを中心に発生する会話の場所も分散化しています。中心から離れるほどリアルタイムになり追ったりアーカイブするのが難しくなります。 このように単純にブログをチェックしているだけでは特定のトピックを取り囲んで行われている会話が追えなくなってきています。ここで課題になってくるのが、いわゆる Web 1.0 的なツールであるブログでの会話と Web 2.0 的なソーシャルサービスでの会話をどのようにマッチングさせていくかだと思います。ブログやフォーラムが全盛期だった頃は会話がある程度一元化されていたので、会話を追うことはそれほど難しくありませんでし、時間が経過しても会話がまとめてアーカイブされるので後で見るのも便利です。会話が分散してしまった現在では全体像をみるのが困難です。 これはブログを書く人、もしくは読者だけの課題ではありません。Webマーケティングやカスタマー・リレーションズにおいても重要な課題といえるでしょう。数年前は単純にブログスフィアでの会話を追えば評判やフィードバックを得ることが出来ましたが、現在はブログスフィアをみているだけではユーザーの反応の半分も得ていないといっても良いかもしれません。アクセス解析のリファラだけでは何処で濃い会話がされているかというのも確認することは難しいでしょう。 現在は、リファラや有名サイトやサービスを起点にして地道に探すしかないのかもしれませんが、同時にビジネスチャンスといえるでしょう。数多くのサービスに分散化した会話を追うことが出来るサービスが今必要とされてると思います。全体像をみることが出来る視覚化ツールではなく、特定のURLや話題がどのように会話されているのか理解出来るツールがあれば、誰でも好きなツールを使いつつ会話に参加しやすくなるのではないでしょうか。
ブログでの会話を見えるようにするには
2008年3月3日 3:19 pm2005年なので少し前の資料になりますが、Noor Ali-Hasan という方がブログスフィアでどのように会話が始まってお互い繋がり合っているのかを調査した Analyzing the Social Patterns and Behaviors Associated with Blogrolls and Blog Comments という論文を発表しました。クウェート、アラブ首長国連邦、アメリカ・ダラス という異なる場所に住む 500人のブログと、それらに投稿されたコメント 4000通、サイドバーにある Blog Roll のようなリンク集を調べたそうです。視覚的に表現されたものもあるのでぜひ見て欲しいですが、論文で重要になってくるのが、場所や文化に関係なくブロガーは新しい人 (オフラインの世界で知らない人) と対話をする傾向にあるという点です。 試しに僕のサイトに投稿された過去 100以上のコメントから自分がまだ会ったことない方が何人いるか調べてみました。結果は 65.7% と半数以上は会ったことない方、知らない方になりました。3年前といえば、まだ SNS も始まったばかりですし、Blog Roll もある程度機能していた時期だったので今とは情況が違うわけですが、それでも僕のサイトに関していえば論文で書かれていることとさほど違いはないのかなと思います。例えば日記やセミナーのレポートのようにブログエントリーに書かれている内容によって知っている方が多く書き込む傾向にあるものもありますが、何か特定の話題を扱った話題の紹介、意見、感想といったものに対するコメントが多いのは知らない方かもしれません。 Ali-Hasan さんの論文で指摘されていることですが、ブログで話題になっている多くのトピックは必ずといって良いほど話題を始めた影響を及ぼす人と、それをサポートする人によって構成されているそうです。日本的な言い回しでいうとアルファブロガーがその影響を及ぼす人にあたると思いますが、彼等だけでなく、その話題をさらに多くの方に広めるサポーターのような役目にあたる方の存在も話題を広げるのに重要な役割をもっているそうです。 コメントを残す8タイプの読者の中から自分のサイトに訪れるコメントをする方はどのタイプか抜き出してみました。Ali-Hasan さんの論文や自分のサイトにコメントされている過去の傾向を探ってみると、「友達・同僚」を考慮したコメントをしやすくするための仕掛けはそれほど重要でないといえます。彼等は機能をはじめとしたデザインでコメントする頻度が上がるというより、どれだけ自分に近い話題 (趣向や考えではなく体験として) がブログエントリーに書かれているかどうかにかかってくるからです。よってブログを持っていない「思案家」に対してどういったケアが出来るかが重要になってくるでしょう。 会話という観点からみると、既にブログを持っていたりソーシャルブックマーク (SBM) などでコメントをする「情報収集家」の意見をどのように見せるかも、どのように話題が広まっているのかをみるのに重要な鍵になってきます。コメントリストで考えられるパターンでも紹介した SBM のコメントをこのサイトでも掲載するのはひとつの手段です。会話を追うツールとしておもしろいのが TalkDigger のようなブログ検索サービス。ここは特に会話を重視したブログ検索で、どの話題がどのように繋がっているのか分かるようになっています。複数のブログ検索サイトのマッシュアップサイトですし英語よりなので日本語ブログがカバーされている割合が少ないのが残念ですが、試みとしてはおもしろいですね。 ブログ間を繋げることを考えると、トラックバックの採用は捨てきれないですが、なんかあのデータの見え方はどうにかならないものか・・・。ただのリンク張ってあるエントリーもトラックバックされては「会話を追う」とは言えないわけですし、ちょっと困ったところですね。 コメントを残したり別のブログやサービスを利用することによって特定の話題に対して感想や意見を述べることが出来ます。感想や意見だけでなく、特定の部分にちょっと一言かるく言っておきたいみたいな引用に近い参加の仕方もあるでしょう。例えば Toshiya さんが教えてくれたネタりかのようにエントリーの中で印象に残った部分をハイライトしたりコメントを残したりするといった機能もおもしろいですね。これは LineBuzz のようなサービスを利用することで実装は不可能ではないでしょう。こうした機能があると長い文章でも何処が重要なのか即座に判断出来るようになるので便利ですが、同時に見た目が慌ただしくなりそうなので、On/Off みたいな別の機能が必要になってくるかもしれません。 コメントを付けた者同士、もしくは「黙読者」でも繋がれる仕掛けとして MyBlogLog はおもしろいですよね。どうもウィジェットの見た目がいただけないので、Webサービスを利用してサイトデザインに馴染むようにすることも出来ます。ただ、本当に MyBlogLog を入れるべきかどうか判断が難しいですね。例えば「黙読者」の方は自分が読んでいることを知られたいと思わない方もいるでしょうし。そういった方は MyBlogLog に会員登録しなかったら問題ないのかもしれませんが、個人的にどんな方が訪れているのか気になるもの。まだ迷っている部分ではあります。 今回のエントリーをはじめコメントに関する話題を幾つか書いて来たわけですが、答えより疑問や課題が増えてしまっただけなのかもしれません。しかしこれを抜きにして情報設計のフェーズに入っても結局この部分に戻って来ることになったり、何かズレを感じる結果になるかもしれません。見た目を整えるインターフェイスデザインでは、コメントの部分はかなり後回しになることもあると思いますが、特にブログのような読者との接点が多いプラットフォームではここがかなり重要な部分になると思います。
コメントを残す8タイプの読者
2008年2月29日 3:16 pm「コメントリストで考えられるパターン」では、ブログのコメントリストの見せ方から読者との関係を良いものに出来るかを考えて行きましたが、今回はもう少し突っ込んで読者にスポットを当てたいと思います。読者と一言でいってもブログに訪れる方は実に様々です。住んでいる場所も職種も年齢もすごく幅の広いです。それゆえ明確な切り分けは出来ませんが、コメントを残す方はある程度決まっていると思います。 もちろん人間なので、そのときのムードやちょっとしたことがきっかけで変化すると思うので明確な区別は出来ないですが、8つのタイプの方(もしくはモードになった方)がコメントを残したりコメントを残す可能性を秘めています。 友達・同僚 その人を個人的に知っているから読んでいる方も少なくないです。たとえ日常を書いた日記でもおもしろく読めるのは、文字だけでは伝わらない何かを読み取ることが出来るからかもしれません。今でも mixi 日記を書いたり読んだりするのは、この要素は大きいでしょうね。特に SNS だと特定の方しか見ないこともあり、軽いノリの一言コメントも気軽に書けます 情報収集家 RSSリーダーに登録している方で、タイトルや概要が自分にとって興味のある内容であれば全文読む方。興味や共感の度合いが高ければ、コメントや別の場所で何かフィードバックをしてくれます ゴールドメンバー すべてのブログエントリーを読んでいる方で、ときには過去のアーカイブも辿って読んでいます。コメントも積極的に残しており、自分もこのブログの一部であると感じている方もいると思います。ときにはモデレーターのような役割も果たすのもこのタイプ ファン ゴールドメンバーのように積極的な参加まではいきませんが、すべてのブログエントリーを読んでいてコメントもたまに残すタイプ。参加しているほうですが、どちらかというと今後の展開を楽しみながら観察している傾向にあります 黙読者 ほとんどのブログエントリーを読んでいますが、コメントは一度も残したことがない方 思案家 自分のブログは持っていないですが、ブログエントリーを読みに来ることでインスピレーションを得ている方。ときに濃い情報をコメントとして残してくれます 裁判官 このタイプは基本的にブログに何かしら反感をもっている方で、多くのブログエントリーを読むものの、何か批判的な意見を書くチャンスをうかがっています。ネガティブなものがほとんどですが、フィードバックを残す確立は高いです 編集者 裁判官のように批判的ではなく、やや好意的にブログエントリーを読んでいますが、このタイプがコメントを残すときは、筆者が何か文字脱字をしたときや情報に何か間違いがあった場合になります 僕のサイトだと「友達・同僚」「情報収集家」「黙読者」「思案家」は確実にいそうですし、特に「情報収集家」「思案家」は多いような気がします。数は少なくても、もしかすると「ファン」も何人かいるかもしれません。個人ブログだと「ゴールドメンバー」は作るのは難しいですし、どちらかというとコミュニティサイトであれば何人か登場するでしょうね。こうしたおおまかなタイプを別けると、自分のサイトの読者がおぼろげに見えてきますし、どのタイプがコメントを付けやすいようにするかを考えることで、見せ方のアイデアも幾つか出て来ると思います。
