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10年以上前からあったライフストリーム

2009年1月10日 3:32 pm

ライフストリーム (Lifestream) といえば去年あたりからよく耳にするようになった言葉。様々な利用者のネット活動をリアルタイムに追うことが出来るライフストリーム。FriendFeedのようなサービスを使って複数の利用者の活動を観覧することも出来ますし、自分で作ることも可能です。 最近出てきた情報の見せ方なのかと思っていましたが、10年以上前から「ライフストリーム」とい言葉は同じような意味合いで使われていたみたいです。イェール大学では、1996年に The Yale Lifestreams Project というプロジェクトを立ち上げています。「Lifestream とは」では以下のように説明されています。 A lifestream is a time-ordered stream of documents that functions as a diary of your electronic life; every document you create and every document other people send you is stored in your lifestream. 時系列に様々な電子文書を並べるという部分はまさにそのもの。共有部分も以前から考えられていたのが分かります。当時のライフストリームはちょうどLeopard のタイムマシーンに似たイメージです。こちらにビデオが掲載されていますが、どちらかというとファイルシステムの別の見せ方としてライフストリームが存在していたといえます。 ファイルシステムとしてのライフストリームに関しては Wired が 1997年に掲載した「Lifestreams」に詳しく書かれています。デスクトップでは管理しきれない数百数千のファイルをいかに整理して見せるのか、そしてインターネット世代に最適化された視覚表現は何かという課題に対する応えとしてライフストリームが紹介されています。 確かにライフストリームのようなファイルの見せ方にはメリットがあります。第一に管理が簡単という点。セマンティック解析も必要もなければ手動でフォルダを振り分けることもありません。ファイルだけでなく自分の生活もライフストリームに取り込むことが出来れば「先日、出張から帰ってきたときに調べたプレゼンファイルはどれだったかな?」という調べ方も可能になります。単にタイムスタンプから情報を見つけるというよりかは、生活から見つけることが可能になるといったところでしょうか。 10年以上経った今もライフストリームから情報を整理・検索するといった使い方は採用されていません。しかし、ウェブサービスとしてのライフストリームも始まったばかりといえますし、ネット上以外の生活をうまく取り込めていないのが現状です。今後、もしかするとデスクトップ以外の見せ方としてライフストリーム的な見せ方の現実味は増すのかもしれません。昔の『Lifestream』の捉え方を読んで少し視野が広がったような気がしました。

Year in Review 2008

2008年12月31日 6:20 pm

以前から、時が経っても古くならない記事を書くように心がけていましたが、今年はさらにその傾向が強かった1年だったような気がします(もちろん告知のような時間にセンシティブなのもありましたが)。その結果、年の初めのほうに書いた記事も息が長いものが増えてきました。『残せる』記事が増えてきたので、いい加減にアーカーブの仕方も工夫しないといかんなと思うわけですが。 雑誌だけでなく、他のサイトで書く機会が増えてきたこともあり、このサイトの更新数も減ってしまったのが残念でした。もちろん、読者との接点が増えるという意味では嬉しいのですが、原点であるこの場所のコンテンツが少なくなるのもちょっと寂しかったりします。サイトに関する課題を多く残したまま 2008年が終わるわけですが、それらをぜひ 2009年には形にしないといかんなと思いながら今こうして書いています。 以下が今年特に人気があった記事トップ10になります。まだ読んでいないのがあればぜひチェックしてみてください。そして、来年もよろしくお願いします。 無料で使えるワイヤーフレームツールのまとめ デザインが失敗してしまう理由 カテゴリとタグを上手に使い分ける サイト制作に便利なOmniGraffleステンシル クリエイティブになるための4つの視点 今使っている WordPress プラグイン ピクサーが考えるイノベーションの鍵 効果的なウェブサイトに対する意識のギャップ 3D空間でブラウジングするツールいろいろ ウェブデザインの十戒

インテルのソーシャルメディアガイドライン

2008年12月24日 6:53 pm

インテルは比較的早い時期からブログを始めており、更新頻度も高くコメントも受け付けています (日本語版はこちら)。ブログというツールは気軽に導入出来たとしても、顧客と企業を繋げるひとつの窓口として運営していくのは大変なことです。インテルほどの大きな企業がどのようにソーシャルメディアと付き合っているのでしょうか。インテルでは Intel Social Media Guidelines というガイドラインを設けています。ブログだけでなく Wiki や SNS にも通じるこのガイドライン。当然インテル向けに書かれている内容ですが、応用出来そうな内容です。 ブログを長くしている方にとっては『当たり前』な内容かもしれませんが、社内やチームの共有ツールとしてこうしたガイドラインはあったほうが良いでしょう。 透明であること ブログを書く際は本名を書き、何の仕事をしているのか明示すること 慎重に情報を公開 透明であると同時にプライバシーポリシーをはじめ法に反していないか確認すること 自分が知っていることを書く 自分の専門分野はもちろん、他者の情報ではなく自分の見解で文章を書くこと 視点を明確にあらわす 公開される情報は社の基準や価値観に反映したものであること 会話である 実際、職場で会話をするかのように読者に語りかけなくてはいけない。完結するものではなくレスポンスがくることも考慮すること 付加価値があるかどうか 読者にスキルや知識を提供しているコンテンツであること 責任をもって取り組む 書いた内容の責任は筆者にある。社の運営基準の理解も必要 おもしろみも大切 自分の情熱や社で行われている興味深い取り組みを共有する リーダーであれ 自分の立場を明確にし、違う視点も受け付ける姿勢を保つこと。また読者にとって過敏になりがちなトピックは避けること ヘマをした場合は認める 間違いを隠すのではなく認めること。早急に説明すれば効果的 必要なときは一息つく 感情的に「公開」ボタンをクリックするのではなく、一歩下がって吟味すること コンテンツの調整 従業員のコンテンツは調整せず、彼等の判断の元で公開するが、読者のコンテンツは匿名か会員かによって調整範囲も異なる

モノとネットを繋げるサービス

2008年11月13日 12:00 am

最近、日本でも chumby のようなパソコン以外からのインターネットととの関わり方が注目を浴びています。chumby だけでなくても、ネットに繋がるデバイスというのは幾つかありますが、その他にネットと実世界を繋げるサービスというのも幾つか出てきています。つまり、名刺、おもちゃ、鉛筆といったモノがネットに繋がる窓口に変わるといったら良いのでしょうか。 ネットと実世界のリンクとして代表的なのが QRコードだと思いますが、今はそれだけでなく様々なものがあります。chumby もそうですが、特徴になっているのが、開発可能な環境も同時に整えられていて独自のサービスや楽しみ方を提案することが可能な点です。以下に4つほど注目のサービスを挙げておきます。 tikitag RFID が埋め込まれている小さなステッカーに、URLだけでなくメッセージやアプリケーションの起動といったコマンドなど様々なデータを埋め込むことが出来ます。埋め込むことが出来るデータタイプは現在10種類ですが、APIが公開されているので独自のデータフォーマットを埋め込むことも難しくありません。 OpenSpime 小さなセンサーを取り付けることで、壁や机からデジタルデータとインタラクションとることが出来ます。デモでは二酸化炭素の濃度をセンサーが測定し、それをウェブ上にリアルタイムに表示させています。リアルとデジタルデータがシームレスに繋がっているひとつの例です。 Nabaztag ウサギの形をしたマスコット。話しかけるとインターネットから情報を取得し、声で伝えてくれます。また、様々なオブジェクトをかざすことで、違う言葉を発することも出来るそうです。こちらも API が用意されており、情報と Nabaztag をリンクさせたり、デスクトップ上からコントロールするアプリも開発出来るようになっています。 Pachube モノの温度や部屋の湿度といったデータをネット上で共有することが出来るサービス。パソコンに繋げることが出来るモノであれば、データをアップロードことが出来るみたいです。世界各地から様々なデータを公開されており、それらを再利用することも可能です。

メディアの消費の仕方の進化

2008年8月6日 3:58 am

デバイスを使ったコンテンツの楽しみ方というのは個人的な体験になってきていますが、コンテンツ自体はパッケージングされた固定的なものから変動性の高い共有体験へ変化してきています。

About

東京在住の「デザインする人」長谷川恭久の個人サイトです。

2008年2月より、新しい CMS を利用して再スタートしました。以前の記事はこちらのエントリーリストを。そして、たくさんの方に読まれた人気記事が読みたい方ははてなブックマークの注目エントリーを参考にしてください。

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  • ヤスヒサ: @Toshiya ロゴデザインという意味で見ても Wikipedia のは様々な意味が含まれていて興味深いですし、世界=Web という関係性が上手に表現されているような気がします。そして、 コミュニティも...
  • Toshiya: 狭義の利用者に、でなく、Contributor にどういう Contribute をしてほしいのかの期待値をメタファを使って最大限に巧く示した 例として、Wikipedia があると思います。...
  • ぬくえ: こんにちわ。青森県出身の世田谷区在住のぬくえと申します。 是非、関東でも開催してください!!! web等々は全くの無知ですが、仲間と「地域活性化」を目指して います。 20年来の仲間が最近出会った人に思える事があります…...
  • CalmTech: ご回答ありがとうございました。 全体像の視覚化がわかりやすく、自分でも考えてみたいと思いまし た。 ユーザーの変化を促す要素のうち、特に人間味というのが納得でき ました。...
  • ヤスヒサ: @dtc-design イベントのハンドリングなどありがとうございました。講師に集中 出来たのも運営側のケアがあったからこそだと思います。ありがと うございました。 日本語という言語を共有していたとしても、同じ業界で働...