Keywordインターネット

情報の流れの変化を意識したウェブ戦略

2010年3月4日 11:20 pm

利用者にリーチする方法と届けたいコンテンツさえあれば自社サイトをもつことが必須条件ではありません。パンフレットのような Web サイトではなく利用者にとって有益なコンテンツ配信とコミュニケーションがより重要になってきました。

WCAN 2009 Winter で紹介したサイト一覧

2009年12月22日 2:26 pm

12月19日、名古屋で開催された WCAN 2009 Winter では、今年を象徴するサイト、制作においてインスピレーションになるサイト、そして来年の行方を想像させてくれるようなサイトを紹介しました。合計70サイトを駆け足で紹介したので、会場にいる方は少々混乱してしまったかもしれません。以下のリストを参考に今後の勉強に役立ててください。 Windows 7 UX Guideline Introduction to Apple Human Interface Guidelines 日本語版 OS X Reference Library iPhones Human Interface Guidelines Android UI Guidelines Chrome OS UX Guidelines One Laptop per Child (OLPC) litl Jolicloud Gigatweet Ustream FriendFeed Google Wave Happn.in SocialSeek PicFog Metropolitan Opera U2 360 - YouTube Shazam Yelp ShopSavvy TwitterCritic Amazon App for Android GoodGuide Project Label Ecorio Local Reuse Fatburgr Google PowerMeter Kogi BBQ Specialty's Cafe & Bakery - Cookie Alert BakerTweet Apnoti A Box Life netHaggler RSSCloud Wordpress Plugin — RSSCloud PubSubHubbub Blogger.com Techcrunch Huffington Post New York Times: Blog Index LA

「セマンティックなマーク付けとメタデータの活用」に参加してきました

2009年7月7日 10:30 pm

先週の土曜日になりますが、サイバーガーデンbiz主催、神崎正英さんによる「セマンティックなマーク付けとメタデータの活用」というセミナーに参加してきました。2時間半という長丁場でしたが、セマンティクウェブというスケールの大きい話なので、時間がいくらあっても足りない感じがしました。その中、神崎さんの見解も交えてコンパクトにまとまった内容だと思いました。 スライドは既に公開されているので参考にどうぞ。 何が簡単でシンプルなのか 今回のセッションで「簡単」と「シンプル」という言葉が何度も出てきました。神崎さんがこの言葉をどのような意味を含めて語っているのかが重要だと思います。例えば、クライアントや利用者のためにウェブサイトを作るという仕事をしている視点から「簡単」や「シンプル」という言葉を捉えるとすると; 実装コスト (時間とお金) が低い 実装に伴うリスクが低い 今使っているノウハウでどれだけ実装が可能か 以上のことを連想すると思います。もちろん、RDFa のことを学ぶことは、プログラミング言語に比べると簡単ではありますが、神崎さんは上記のことを踏まえて「簡単」と「シンプル」という言葉を使ったわけではないと思います。その言葉のもつ捉え方が異なると、結局セマンティックウェブは「難しい」ということになるかと思います。 言葉と言葉、意味と意味が繋がりあうことで、World Wide Web を通じたコミュニケーションをより豊かなものにする可能性を秘めているのがセマンティックウェブの基本的なコンセプトだと思います。それをマークアップという非常に単純な構造を利用することよって実現可能になります。従来、それが理論上の話であり、一種の理想論でしたが、それが実装可能な状態になってきた。しかも、実装の段階は様々だしアプローチも幾つか出てきています。プログラミング言語より簡単ですし、自分が出来る範囲内で実装出来るという意味で「簡単」ですし、意味付けマークアップをするだけというのも「シンプル」です。 ※ 英単語をどれだけ知っているか知らないかでシンプル度に随分差が開きそうですけどね。 マークアップにバリューを 神崎さんが言う「簡単」と「シンプル」を理解したからといって、仕事に活かすことが出来るかといえば、またそれは別の課題です。最も導入がしやすい Microformats は自動生成ツールが充実しているとはいえ、アッという間に出来るものではありませんし、時間が必要とされるものです。また、マークアップは視覚的に映し出されませんし、現状特殊なツールを使うことでしか効果がないのも、実装に足踏みしてしまいがちです。 セマンティックウェブだけでなく、SEO、アクセシビリティ、ユーザビリティにおいてマークアップはとても重要です。先月のセミナーでも指摘しましたが、マークアップはビジュアルデザインをブラウザ上に表示させるための枠組みという要素が強い場合があります。開発行程の一番最後にマークアップがある間はセマンティックウェブはもちろん、高いウェブアクセシビリティの提供も難しいでしょう。行程の見直し、そしてマークアップの価値を高めることが今後の課題といえます。 将来、マークアップのある程度の自動化は出来ると思います。ただし、書かれている文章を機械でも分かるように『翻訳』する作業は人間が行わなければなりません。セマンティックウェブの考え方はマークアップの価値を高めるひとつの要因になるかと思います。 「セマンティック HTML/XHTML」は読み物としては難解ではありますが、他の技術書にはない切り口からセマンティックウェブの話に繋げて行く文章や構成は素晴らしいなと感じました。丁寧に書かれていると同時に、神崎さんのセマンティックウェブに対する熱い思いが伝わりますし、それが結果的に情報の幅とボリュームとして現れているのではないかと思います。 あと今回は、久しぶりにセミナーのメモをスケッチ致しました。Twitterで実況中継もリアルタイムならではのおもしろさがあるので好きですが、絵にして残すのも楽しいですね。 関連記事: WebSigで語ったセマンティックウェブの未来

ブラウザは知るべき存在だと思う

2009年6月23日 12:15 pm

この記事は「ブラウザって何ですか?」の続きにあたります。 @zerobase「誰がインタビューを実施し、結果を公表したか(その意図は何か)」への批判的な考察も書かれたほうがよいかも > "回答者の多くの方が「ブラウザ=検索」という認識を持っているみたいですね" ぜひ石橋さんの意見を伺いたいところですが、私もほうも肯定的に「ブラウザは見えない存在になっているのね。良かったね!」と考えているわけではありません。 利用者がウェブから取得したデータをどのようにブラウザで表示されるかどうかといった仕組みは知る必要はありません。ただし、ブラウザが分からないとなると、セキュリティへの理解も低いのではないかという懸念もあります。特別な知識やセキュリティソフトがなくても、ブラウザという窓口を利用しているのだと理解しているだけで予防出来ることは少なくありません。例えば、アドレスバーの URL を見るとことを意識するだけでも違うでしょう。SSLのサインが表示されているか確認することも重要です。 また、アクセシビリティやユーザビリティの側面からも、ブラウザという存在を知るか知らないかで違いが出てきます。今は随分少なくなってきましたが、サイト内に文字サイズを変更出来る UI が一時期流行したことがありました。文字の大きさを変える機能がブラウザに実装されているにも関わらず、こうした UI が流行したのは、サイトの制作の方針やブラウザのサポート状況による結果だとは思いますが、それでも既にあるものをわざわざサイトのほうでも作るのは非効率でしょう。他にもブラウザがもつちょっとした機能を理解することでサイトのナビゲートが簡単に行えることもあります。利用者の「使い難い」はブラウザの機能を利用することで補助出来ることは少なくありません。 最近のブラウザはセキュリティ面に関しては分かりやすい UI を採用することによって、様々な情報を視覚的に示すようになってきています。例えばフィッシングサイトであれば、警告サインが表示されますし、安全なサイトかどうかもアドレスバーの色が変わるといった見せ方もあります。今後、様々な工夫がブラウザのインターフェイスになされるとは思いますが、すべての機能や可能性を表に出せるわけではありません。 車を運転している人は、メーカーは知っているかもしれませんが、何年のどのモデルなのか覚えている人は少ないですし、カスタマイズしている方はごくわずかです。しかし、どの車に乗っていても、快適に運転が出来ます。なぜなら車を運転するための基本的な知識があるからです。ただ、アクセルを踏めばスピードが上がり、ギアを変えれば後ろに進むといった操縦法ではなく、とっさな状況判断や視野の確認が良い運転に必要とされます。 ブラウザも、車と同様「戻る」「進む」といった基本操作以上のことを知ることで、安全かつ快適にインターネットを楽しむことが出来る思います。IEでもFirefoxでも好きなものを使えば良いと思いますが、ブラウザというソフトウェアを使っているという意識は多少なりとも必要だと思います。

2009年的な影響力をもつ方法

2009年5月26日 8:09 pm

今日 kengoさんの tweet 経由で Twitter Grade というサービスを知りました。Twitter上での影響力を調べるツールで、点数も付けてくれます。どうやって点数を付けているのかと思いこちらの記事を読んでみることに。フォローや更新数の多さから換算するような人気順ではなく RT や、@ といった他利用者とのインタラクションの頻度や誰にフォローされているのか(しているのか)といった関係も点数に影響するみたいです。ランキングをみると単にフォロワーが多かったり更新頻度が高ければ上位にいっているわけではないというのが分かります。 影響をもつためのステップ 人のネットワークをうまく利用してマーケティングしたいと考えている方は少なくありませんが、依然としてアクセス数、友達数、フォロー数、クリック数で留まっているのが現状。影響力をつくることはマスへ向けて情報発信すれば良いというものではありません。Twitter Grade の換算方法をヒントにすると何をしなければならないかがみえてきます。 まずは使って現状把握 周りの評判だけでは Twitter をはじめとしたサービスで何が起こっているのかを知ることが出来ません。何が出来るのかを考える前に、『現場』で何が起こっているのかを知ることがスタート 興味をひく会話を見つける サービスで実装されている検索機能を使ったりコミュニティに参加するなど、自ら何かアクションがとれる場をみつける 影響力のある人との関係を築く Twitter Grade のようなサービスを使わなくても、現状を追っていれば次第に影響力がある人が誰なのかみえてきます。コメントを付けたり、RTでもいいので何か繋がりをもつことが最初のステップ お手軽な気持ちは禁物 存在感を示すためには単に宣伝を流しているだけでは意味がありません。短期プロモーションのために利用するとしても、終了したと同時に閉鎖することは出来ません。人間関係のように長くケアが必要だと考えたほうが良いでしょう やっと見える化されてきた『影響力』 SNSが出始めたあたりから影響力をどう示すかというのは考えられてきましたが、Twitter Grade はひとつの方向性を示しています。また、繋がりが多ければ影響力が増すというわけではないということを具体的な数として表している一例ともいえるでしょう。Twitterのような単純な仕組みがゆえに影響力を数値として表しやすかったのかもしれません。インターネットの最強最大の特徴がハイパーリンク。そのリンクのやりとりの加速化が Twitter 上での測定をしやすくしたひとつの要因だと思います。では、何がリンクの数を増やしているのでしょうか。 ウェブサイトのリンクはもちろん、今はサイト内にある様々なデータを細分化してリンクすることが出来るようになりました。ビデオや音楽といった従来のマスメディアが分散しているのはもちろん、イベント情報やレビューなど様々なデータを個別に持ち出すことが出来、再利用を可能にしています。「メディアの民主化」という言葉を使う場合がありますが、誰でもメディアになれるということを具現化したのが Twitter なのかもしれません。データがポータブルになってきているからこそ、多くの対話が生まれ、影響力が次第にみえてきたのでしょう。情報のやりとりをしていくうちに信用が生まれることがありますし、新たな関係を生む機会になるかもしれません。それが、ソーシャルメディアにおける影響力ではないでしょうか。影響力をもつために巨大で派手なスピーカーを使って大声でたくさんの情報を流す必要性はネットではないということですね。 セルフプロモーションも対話的に デザイナーでもブログを書いて情報発信したほうが良いということを言ったことがあります。今でもその意見は変わりないですが、少し変わりつつある部分もあります。ポートフォリオを作って、人が来るのを待つだけでは意味がありません。どの業界でもそうですが、実力があれば必ず成功するわけではありません。タイミングや人との出会いを逃すと上手くいかないことがあります。ブログにしても単なる一方通行な情報発信ではポートフォリオをそれほど違いがありません(もちろん CMS の仕組みや CSS の勉強などスキルアップのメリットはありますが)。 情報を受信するにせよ発信するにせよ、一方通行で終わるのではなく、対話にすることが重要です。問題提示をしたり、質問をしたり、挨拶をする・・・何でも良いと思います。何か会話を初めて様々な関係を作ることがプロモーションにおいてますます重要になってきます。「話せる人」かどうかって仕事する上で重要ですよね。もちろんブログでも出来ますが、敷居が低いという意味では Twitter をはじめとしたマイクロブログがお手軽ですね。とりあえず使って独り言をつぶやくのでも良いですが、対話を始めるためのツールをして使って頂きたいですし、そのときに初めてポテンシャルに気付くと思います。

About

東京在住の「デザインする人」長谷川恭久の個人サイトです。

2008年2月より、新しい CMS を利用して再スタートしました。以前の記事はこちらのエントリーリストを。そして、たくさんの方に読まれた人気記事が読みたい方ははてなブックマークの注目エントリーを参考にしてください。

Feedbacks
  • nonko: とても参考になりました。 あとは実践のみ!! 《成せばなる?!》かな??? おじけずにスタート目標日を決めて 走り出そうと思っています。   ありがとうございます。
  • nonko: まだまだ未熟な読者ですが… まずは《やってみる》とゆうチャレンジの気持ちを湧き立たせて戴 けたようで 少しワクワク♪♪♪しています
  • 百十番: >その価値をいかにマネタイズするのかが今後の課題ですが 、 この話は、もう10年以上語られていますが今だに巧妙は見えず、 ジャーナリズムの衰退には逆に拍車が掛かっていると思います。 >硬派な分野では...
  • ヤスヒサ: @techforlearning 教育とソーシャルメディアの相性は良さそうですね。日本ではブー ムがすっかり去ってしまった Second Life ですが、海外では遠く離れた学校間のコミュニケーションの場とし て...
  • techforlearning: こんにちは。いつもYasuhisaさんの示唆に満ちたエントリ 、勉強になっています。私は学校サイトの運営をしていることから 、WebsaYoutube, Twitter, Facebook,...