Keywordアイコン

変わりゆく「保存」の存在

2009年4月1日 11:00 am

アプリケーションに必ずあるコマンドのひとつに「保存」があります。このメタファーとしてフロッピーディスクが長く採用されています。採用された当時は「フロッピーディスクのアイコンがあるから何かを記録するものだろう。よってこれは保存するという意味だ」と関連づけすることが出来たと思いますが今はその逆で「保存をするには、このアイコンをクリック」という認識になっているかと思います。 フロッピーディスクが姿を消してしばらく経ち、知らない人も多いのにも関わらず、このメタファが使われ続けられているのも、ひとつの理由として、アイコンが意味を示すものではなく、意味を示すためのアイコンになり、広く認知されているからかもしれません。Office 2007やGoogle Docsのような比較的新しいアプリケーションでもフロッピーディスクでも採用されているのも、そのひとつの表れでしょう。 Apple製のアプリケーションだと、少し違うアプローチをとっています。Mail.appでは、下書き保存のアイコンは、紙を少し折り曲げた見た目になっています。送信ボタンが紙飛行機なので、なんとなく分かるメタファーではありますが、アイコンだけでは少し意味が伝わり難いです。 保存アイコンは残り続けているアプリケーションは少なくないですが、姿を消し初めているのも事実。例えばiWorkでは、保存はツールバーにもなければ、アイコンもありません。WordPressのようなウェブアプリケーションも、保存は UI として残っているものの、ツールバーから離れており、アイコンがないシンプルなボタンになっています。 特にウェブアプリケーションにある傾向ですが、そもそも「保存をする」という行為が必要とされなくなってきたと思います。自動保存が実装されているアプリケーションは増えてきていますし、操作することで既に記録されている場合も少なくありません。OmniFocusも保存はありませんが、アプリケーションを終了したからといってリストが消えることはありません。今は保存されているかどうかが重要というよりは、履歴がとれたり、復元が可能なのかといった部分のほうが重要になってきているのかな。 既に「保存」は、なくてはならない手動コマンドというより、コンピューターがあらかじめ行ってくれている自動コマンドになってきているといえます。そして、保存は現在の状態を記録するだけではなくなってきてる点も興味深いです。数年前からフロッピーディスクで保存のメタファーを表すのは時代遅れだなんて言われていました。アイコンにするためのメタファーは何が良いかというより、保存の機能そのものが変わりつつあるので、利用者が手動でやらなければならない機能なのかどうかという視点で改めて検討していきたいですね。

よりスマートなサムネイルとは

2008年9月11日 9:02 pm

この記事は「ライブアイコンを使った情報の見せ方」の続きにあたります。 クリックしなくても必要な情報のサマリーを見せる「ライブアイコン」。小さなスペースで効率よくかつスピーディに情報にアクセスするためのひとつの見せ方だと思います。アイコンやサムネイルのような小さなグラフィックも今まで以上にスマートな形で利用者に情報を伝える必要があります。iPhone をはじめ、スマートフォンではお気に入りのサイトをホームパネルに保存する機能があります。iPhone だと専用の Favicon が表示されますし、Sony Ericsson の Xperia だとページの見た目がそのまま反映されます。 しかし、いずれの方法でも課題が残されています。iPhone の場合だと静的なアイコンなので何も情報が見れません。Xperia の場合だとサイトの全体像が見れますが、あまりにも小さすぎて何が書いてあるのか分かりませんし、何か変化しても判断しにくいです。iPhone に実装されている Safari と、現在開発中のモバイル版 Firefox のタブナビゲーションも同様です。サイトのそのままが縮小されたサムネイル表示になっています。 ニュースサイトであれば、Favicon の脇に更新数を表示させるといったアプローチも考えられますが、ショッピングサイトであれば、メイン画像が変わっているのがサムネイルやアイコンで分かると便利です。ページの縮小版ではなく、ページ内で重要な部分をクリッピングして、その部分がフォーカスされたサムネイルがあると便利だと思います。 たとえ、更新がされないサイトでも大きめに表示されているだけで分かりやすい印象があります。これを手動で出来るオプションがあっても良いでしょうけど、自動的に重要な部分を認識してサムネイル化してくれたほうが便利でしょうね。情報が密集しているところを認知するのか、hAtom のようなマークアップに頼るのか方法は幾つか考えられます。単に全体をコンパクトに見せるのではなく、その中で何をコンパクトに見せたら良いのかという部分まで考えて表現出来たら良いですね。

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東京在住の「デザインする人」長谷川恭久の個人サイトです。

2008年2月より、新しい CMS を利用して再スタートしました。以前の記事はこちらのエントリーリストを。そして、たくさんの方に読まれた人気記事が読みたい方ははてなブックマークの注目エントリーを参考にしてください。

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  • techforlearning: こんにちは。いつもYasuhisaさんの示唆に満ちたエントリ 、勉強になっています。私は学校サイトの運営をしていることから 、WebsaYoutube, Twitter, Facebook,...
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