終わりがないのが辛いと感じる場合もありますが、終わりがなく新しい技術やアイデアが紹介され、常にエキサイティングでいられるのも Web の魅力です。技術やノウハウの習得だけでなく、情報収集することは Web デザイナーとして必須の業務といえるでしょう。学びたい技術はたくさんありますが、少し先を見据えた勉強もしてみたいですよね。すぐに使えなくても、次のステップへの手がかりになることはたくさんあると思います。その興味が IA かもしれませんしアクセス解析かもしれません。どの分野でも自分なりに消化・整理することで必ず良い仕事に繋がると思います。 いろいろ学びたいことあるよねーっと漠然に言うことがありますが、実際何を学びたいと思っているのでしょうか。Webデザインという切り口で幾つかリストアップしてみました。 サステナビリティとWebデザイン プロダクトデザインや建築など他の分野では「サステナビリティ」という言葉が世に出回る前から意識されていたものが多いですが、Webデザインにおいて「サステナビリティ」とはどういう意味をもつのでしょうか。そもそも Webデザインのようなデジタルメディアで達成が可能なのでしょうか 行動やふるまいに対するWebデザイン 認知心理学や人間工学を含めた勉強になりそうですが、メタファ、言語、色、構造といった視点から UI を模索していきたいです。国によって情報の捉え方や受け取り方が違う仮説もいくつか見出せたらいいですね アウトソーシング 現在の経済不況により、インハウスでデザイン・制作を行う傾向が増えて来ていますが、アウトソーシングは今後どうなるのでしょうか。低価格の海外の制作サービスの本格的な参入はありえるのか。そして、デザインがよりビジネス戦略との結びつきが強くなってきた中、アウトソーシング先はどのように制作に関わって行くのか デザイン類型学 デザインと一言でいっても目で見て触れるものが出来るものから人々の考えに響くような概念になる場合もあり様々です。Webも含めてデジタルはその中間になるものですが、デザインと呼ばれる様々な形を一度ばらして分類してみることで、Webデザインの関わり方も見えてくるのではないでしょうか サービスデザイン ここ数年 Service Design は、よく耳にする言葉のひとつです。サステナビリティと似た部分がありますが、顧客の体験だけでなく、サービスをいかに顧客に届けるかといった部分にも注目しているのがサービスデザインの特徴です。Webでは欠かせない側面になると思います こうして勉強したいことを洗い出すことで照準の見直しも出来ますね。書いてみて少しすっきりしました。書籍を読んだりセミナーに参加することで勉強していくのかもしれませんが、上記のトピックのいずれかで勉強会か読書会をするのも良いかもしれませんね。いずれにせよ、上記のトピックを扱った記事は書いてみたいです。 あなたならWebデザインについて何を勉強したいですか?
アイデア
Webデザインについて何を勉強したいですか?
2009年8月17日 8:08 pm好みを出さないレコメンデーションが欲しい
2009年8月4日 2:36 pm去年あたりからレコメンデーション系のサービスが目に付くようになりました。音楽だとPandora、TasteKid、echonest。映像だとJinni。書籍だとBookLamp。TwitterでもTwolloというサービスがあります。総合的なものだと The Filter がよく出来ているサービスのひとつです。それぞれ異なるアルゴリズムを持っているので特定は出来ませんが、レコメンデーションは以下のような要素が基本になっていると思います。 利用者の購買/使用/消費履歴 商品に対する評価 製品の属性/メタデータ 利用者のネットワーク サービスを利用する全員のデータ こうした要素を用いて提案されるレコメンデーションとは「あなたは○○が好きだから、きっと△△も好きですよ」「○○を買った人は△△も買っていますよ」といったものになります。自分の趣向に合ったものを提示するのもひとつのレコメンデーションではありますが、それだけがレコメンデーションの意味ではないと思います。「あなたが気に入るかどうか分からないけど□□はすごく良いですよ」「いつも○○買っているみたいだけど、実は□□も良いですよ」といった利用者の趣向とは離れたレコメンデーションもあります。 Last.fmを使っていると分かりますが、自分の好みの範囲だけでも新たな発見はいくらでもあります。しかし、そこには全く思いもよらない発見はありません。現在もショッピングサイトでは特集記事を掲載して「(読者の趣向に関係なく)□□を買うべき」といった切り口で紹介していますが、これも思いもよらない発見を作るひとつの糸口です。また、自分のソーシャルネットワーク (友達) から勧められた場合も思いもよらない発見に繋がることもあるでしょう。Web レコメンデーションシステムにはまだ思いのよらない発見は少ないと思います。 今までのようなストライクゾーンに投げてくるお勧めではなく、ストライクゾーンぎりぎりだったり、ストライクに近いボールを投げてくるお勧めも欲しいですし、ストライクゾーンを広げてくれるカーブボールも欲しいですね。 レコメンデーションが発達すると、自分に都合が良いものばかりになって発見がなくなると思っていたらそれは間違いで、たとえ自分の趣向に合っていなくても新たな発見へと導いてくれる場合があると思います。
共創に必要な価値観
2009年5月11日 4:47 am市場に新たな価値を生み出す鍵といわれている「Co-Creation (共創)」。この言葉自体を使わなかったとしても、ネットをはじめ様々なシーンで共創が行われています。では実際、どのような共創が存在するのでしょうか。そして、成功している共創には共通した特徴があるのでしょうか。アムステルダムのコンサルティング会社 Fronteer Stratery が CO-CREATION’S 5 GUIDING PRINCIPLES という6ページのホワイトペーパーを公開しています。この資料では、4つの共創タイプ、5つの特徴を紹介しています (PDFダウンロード)。資料には該当する企業やプロジェクトも紹介しています。以下に簡単な要約をまとめておきます。 4つの共創タイプ 専門家のクラブ プロセスによって選ばれた参加者によりアイデアが生まれる。質が何よりも重要 群衆 別名クラウドソーシング。多くの人が参加することにより新たな価値を生み出す 連合 様々な団体やグループが協力しあうことにより大きな問題にソリューションを提案する 善意によるコミュニティ より大きな善のために似たような趣向と考えをもった人々が集まりゴールに向かって一緒に作る 5つの特徴 参加を促す 何をもたらすのか伝え挑戦に参加してもらう 最高を選ぶ 今日立ち向かう問題に最高の人を集め、最高のアイデアを導き出す クリエイティブを繋げる オンライン、オフライン関係なく人々がアイデアを共有しやすくする 結果を共有する 参加者への還元 発展の持続 長期プロセスであるからこそ、よい結果を生み出す
開発合宿2009年3月号
2009年3月29日 2:51 pm既に百式さんのところで紹介されていますが、開発合宿に参加してきました。しばらく参加していなかったので、本当に久しぶりですね。サイドフィードの赤松さんと、読書メーターの赤星さんとの合計4名での合宿でした。開発合宿だからといって食事費を削ってはいかんですね。たっぷり良いもの食べた方が開発にも力が入るなと実感しました。珍しく2日間かなり集中して取り組むことが出来たのもよかったです。 もう2,3年前になると思いますが、「egoport」というブックマーク数やブログからのリンクをチェックするための1ページサイトを作ったことがあります。当時としてはまずまずなのですが、今回は iPhone に特化した別バージョンを作ることを課題にしました。 とはいっても、前と一緒のようにフィードをとってくるだけでは今では意味がないですよね。ブックマークサービスでコメントを書いている方もいますし、Twitterのようなマイクロブログでの注目度もチェックしてみたいところ。前のバージョンでは映し出されているのが結局自分の記事という結果に陥ったことを反省し、今度はいかに人が記事に対して注目しているのかが分かるような UI にするよう心がけました。時間の都合上、プログラムは一切書けませんでしたが、モックアップは実際見て触ることが出来ます。 egoport (要iPhone/iPod touch) | スクリーンショット 作ってみていろいろ気付いた点を以下にまとめてみました。 ネイティブアプリのように下部に固定メニューを設置しようとしましたが、Mobile Safari では、position:fixedが適応されない模様。ビューエリアを減らさないためなのかもしれませんが、ちょっと残念 最初、データを SVG 形式のグラフに書き出そうとしましたが、結局 Google Chart API に落ち着きました。JavaScript を必要としないですし、見た目のカスタマイズもしやすいですね チェックするブラウザがひとつだと、気楽にポジショニングを使って自由にデータのレイアウトが出来るのが楽しいです。「こう見せたいからこうやってマークアップしたほうが良いかも」と意識をしなくても CSS でどうにか出来るのは良いですな メタタグか何かを使って Mobile Safari がローテーションしてもレイアウトは縦のままに固定にしたかったのですが、方法が分からず。 メタタグを使ってアドレスバーをはじめとした UI コンポーネントを排除し、フルスクリーンにして見せることは可能ですが、ホームスクリーンに保存しただけのみに適応されます。また、別ページへ移動すると Safari が立ち上がってしまうので、Ajaxなどを使いすべて1ページで完結するように設計しないと恩恵は得られないかも 試しに「Manifest File」というデータをローカルにキャッシュするためのファイルを作ってみました。3Gネットワークでも表示速度はまずまずなのですが、それがキャッシュしたからかどうかは不明。Web Inspector にでもチェックするための機能が実装されていると嬉しいですね 幾つかのフィードをひとつに合わせたり、毎日の注目度の差分を出したりなど、果たして出来るのか不安な課題がありますが、もうしばらく開発を進めてみようと思います。サービス化するほどの価値はないですが、せめてサーバーインストール型として配布出来たら良いのですが、そうなるとあまり設定が面倒にならないような工夫も必要ですね。気が遠くなってきますが、勉強ついでに少しずつやるしかないかな。
DreamweaverはCSから独立してもいいと思う
2009年3月9日 12:41 pmDreamweaverは、たくさんのウェブサイト制作者が愛用しているソフトウェア。毎回バージョンが上がる度に目まぐるしい発展を遂げていますし、新しいバージョンのCSを買おうと思うひとつの要因になるキーソフトだと思います。私個人は Dreamweaver を使用していませんが、それでも使うメリットを感じますし、Dreamweaver ならではの良いソリューションも少なくありません。特に印刷向けのデザイナーがスムーズにWebに向けたデザインが出来るようにした功績は素晴らしいです。ウェブサイトを制作するのにかかせない存在ではありますが、同時に改善点も少なくありません。それは「Dreamweaver」というソフトウェアの存在そのものの見直しだと感じています。 2,3バージョンくらい前からですが、わざわざ Creative Suite というバンドルの中のひとつに Dreamweaver が必要なのか疑問を感じます。「もう新しい CS が出た!」という声は新バージョンが出る度にありますが、それでも1年半か2年のブランクがあります。Photoshop や Illustrator のようなソフトであれば、そのブランクは大きなものではありません。しかし、ウェブで1年といえば相当のブランクではないでしょうか。ブラウザの状況も変わりますし、CSS や JavaScript で使える表現も進化しています。この Web のスピード感に Dreamweaver がついて行けてない気がします。事実、今頃?という機能やサポートが新版にやっと実装されていることもあれば、未実装なものも少なくありません。 つまり、CS というリリースサイクルが Dreamweaver にとって足かせになっているような気がします。 また、ウェブの姿が Drewamweaver が登場した当初から大きく変化しているのも存在が問われるひとつの理由です。ウェブ『ページ』を制作することを得意とする Dreamweaver では、サイト制作すべてをカバーしきれないのも課題です。ダイナミックページの生成も出来ますし、テンプレートを使えば効率よくページを作ることは出来ます。しかし、アプリケーション開発には向いていませんし、ページという概念を超えた制作になるとエディタを使うほうが無難になることもあります (アプリケーションはFlexで作りましょうということかもしれませんが)。 Dreamweaverを使わない理由は人それぞれだと思いますが、私が使わない理由は今のウェブとのミスマッチからくる違和感です。 Dreamweaverのサービス化 Adobeは正式版のソフトウェアをリリースした後、数回のパッチをリリースしていますが、小さなバグフィックスがほとんどで、機能は次のリリースまで先送りになる場合があります。CSのリリースを軸にした機能追加ではなく、ウェブのスピードに合わせたリリースサイクルは可能にならないのでしょうか。バグフィックのためのパッチだけではなく、小さな機能追加もパッチに盛り込むことが出来るサイクルであれば、常に新しい Dreamwaver を体験出来ます。 ソフトウェア全体のテストではなく、新しい機能を追加する度にテストを繰り返すのもメリットがあります。プライベートβとオープン版と両方ありますが、オープン版のβがパッチのリリース前に毎回公開されることで、利用者の声を反映しやすくなるだけでなく、高い頻度でウェブ上で話題になるという別効果もあります。 イニシャルは低コストで年会費を支払っている間はパッチを無料でダウンロード出来るという別の料金モデルも考えられます。CSのタイミングではなく、Dreamweaver が考えるタイミングでメジャーリリースか、パッチで済ませれるのかを判断出来るとウェブのスピードに合わせやすいと思います。ソフトウェアだけど、ウェブアプリケーションのように扱った開発モデルのほうが Dreamwaver に合うのではないでしょうか。 サードパーティとの連携 すべてを Dreamweaver でカバー出来ないのは当然なので、Adobe では、Exchange で、サードパーティのアドオンソフトの掲載をしていますし、Extensionsも独自コミュニティが存在しています。サードパーティへのリーチもされていますし、開発環境が整ってはいますが、ユーザーとの距離はまだあると思います。 例えば BridgeやExtension Managerが、サードパーティのソフトをダウンロード購入出来る App Store のような役割をもっていたら、より距離は縮まると思います。「この CMS を使って制作するなら、この組み合わせ」といった Dreamweaver Bundle というのもあると便利かもしれません。 自分の環境をクラウド化 従来、デスクトップアプリケーションだったものが、ウェブブラウザだけあればいつでも使えるようになってきました。では、Dreamweaver もウェブアプリケーションになるのかといったら一概にそれがベストではないでしょう。ただし、設定や使っている Extensions が、オンラインで同期することが出来ると、複数のパソコンにおいて同じ環境で仕事もしやすくなりますし、再インストール後のリストアも楽そうです。ある程度ウェブで出来ること(もしくは得意なこと)は、ウェブにまかせてしまうのもひとつの形だと思います。 ウェブはこれからも目まぐるしく変化していくと思いますが、Drewamweaver というソフトが今後どのように姿を変えて行くのか期待しています。
