セマンティック・ウェブ検索の現在

2008年4月14日 3:50 pm

セマンティック・ウェブはひとつの理想論であって現実にはほど遠いと考えていた時期がありましたが、徐々に形になってきているようです。簡易なかたちであれば、セミナーで話したこともある Microformats がありますし、Social Graph もその一環といえるでしょう。数年前に比べると随分 RDF やメタデータも増えてきているわけですが、それらを効率的に検索したり、オントロジーを利用して情報をつなぎ合わせるツールや、使いやすいインターフェイスをあまり見かけません。どうせなら hConnect のようなものを誰か作ってほしいわけですが、こうした夢の話ではなく、実際に使うことが出来るセマンティック・ウェブ検索を幾つか紹介。

Swoogle
University of Maryland が開発した検索エンジン。230万の RDF を検索。オントロジー検索も可能で RDF の関連データの引き出しも可能
Yahoo! Microsearch
Yahoo! が開発しているセマンティック検索。RDFだけでなく Microformats もインデックス。検索結果は通常のリストのプラスα的な見せ方になっています
Falcons
7百万の RDF をインデックスしており、その中にあるデータも細かく調べたり関連付けされている。URI の文字列からも探すことが可能
Sindice
2千万の RDF をインデックス。検索結果とどのソースが検索した RDF にリンクしているかといった情報も分かる
Zitgist
リンクされているキーワードを元に意味のある情報を引き出す zLinks をはじめ、ユーザーフレンドリーはツールを提供している。ちなみに zLinks は WordPress のプラグインとして配布されています。

既に幾つも存在するセマンティック・ウェブ検索ですが、単なるリストの上、RDFのデータをそのまま出しているだけで非常に分かりにくいのが現状です。Zitgist が一歩リードしていますが、これからいかに生データを整形して人間にも理解出来るデータに組み替えるのかが課題になってくるのでしょうね。中には API を公開しているところもありますし、通常の検索と組み合わせて新しい価値を生み出せる可能性もあるかもしれません。

コメントを書く

About

東京在住の「デザインする人」長谷川恭久の個人サイトです。

2008年2月より、新しい CMS を利用して再スタートしました。以前の記事はこちらのエントリーリストを。そして、たくさんの方に読まれた人気記事が読みたい方ははてなブックマークの注目エントリーを参考にしてください。

Feedbacks
  • ヤスヒサ: @mucho わざわざ細かいところまで指摘していただいてありがとうございま した。修正しておきました。
  • mucho: 内容、本当に興味深く読ませていただきました。 2・3回目のh3(「ニュースサイトの新しいビジネスモデル」と 「ジャーナリストのウェブネットワーク作り」)に閉じタグが ついてないので、Safariだとその後のテキストが...
  • ヤスヒサ: @おかもと コンテンツを作るだけでなく、クオリティ維持と管理もされていた 『編集長』ならでは視点ですね。文章の編集だけでなく、ハイパー リンクなども含め、いかにウェブらしい形に落とし込むのか...
  • おかもと: 某所でお話のダイジェストを拝見しました。昨日までwithDと いう月に100記事ぐらい公開するサイトを運営していましたが、 こちら前任者が構築までやったものの、運営のことが全く考...
  • ヤスヒサ: @T4learning ブログでも紹介されてましたね。ありがとうございます。 ブラウザという存在は知ってもらいたいという思いはありますが、 ちょっと言葉が外来語しすぎていますね。何も連想出来ない...