なぜデスクトップアプリを使い続けるのか

写真前回のエントリーで Mac で使える To Do アプリケーションを紹介しました。もちろん、こうしたデスクトップアプリケーションを使わなくても CheckpadRemember the Milk のような優秀な Webアプリがたくさんあります。特定のパソコンやブラウザに依存することなく、いつでも何処でも利用出来るのが魅力ですし、便利な関連ツールを豊富にあるので Webアプリで良いじゃないかという感じもします。しかし、意外と(?) Webアプリをヘビーに利用しているわけではないんですよね。

RSS リーダーにしてもWebアプリを使わずに、最近無料になった NetNewsWire を使ってたり、文章を書く時も TextEdit や mi のようなシンプルなものを利用していることが多いです。2007年9月なので少し古い情報ですが、以前 Lifehacker で 使っているワープロソフトな何ですか?という質問がありました。その中で Google Docs や Zoho のような Webアプリを使っているのはわずか 9%。3割はの MS Word を使っています。Webリテラシーの高い Lifehacker ユーザーでもこれくらいなんだという驚きと同時に納得がいく応えでもありました。

デスクトップアプリの魅力


では、なぜ僕がデスクトップアプリがいるのかというと、スピード連携性にあると思います。確かに最近の Webアプリは Ajax などでスピードは相当上がってきましたが、それでもデスクトップアプリの快適さには及びません。また、回線、サーバーが不安定だと利用出来ない、又は利用しにくいといったことも発生しません。ストレスなく仕事や作業をするにおいて、スピードはとても重要です。

あともうひとつは連携性です。OmniFocus は、ブログで使えそうなネタをクリッピグしたり、あとで返信しなければならないメールを参照してアクションとして追加するといったことが可能です。また、iCal や Leopard Mail.app の To Do からもアクションを見ることが出来ます。作業用フォルダを OmniFocus へドラッグ&ドロップすると、自動的にショートカットも作成されます。複数のアプリケーションを使っていてもデータは自由に行き来したりコンロール出来るわけです。Remember The Milk for Gmail のように、擬似的に行っているところはありますが、OSの上に乗っかっているアプリケーションならではの連携性は素晴らしいと思います。

Webか他デバイスとの同期


同期するアプリケーション

では、携帯電話とのデータのやりとりをどのようにやっているのかというと、上の図のようなかんじになります。僕は今 Nokia N73 を使っていますが、理由は iSync のサポート と、カレンダーと To Do を Mac で同期出来るから。OmniFocus に書かれたアクションで外からでも見たいものをセレクトしておいて、iCal へ同期、その iCal は iSync を経由して携帯電話と同期します。『同期』なので当然のことながら、iCal や携帯電話で書き込んだアクションもあとで OmniFocus で反映させることが出来ます。

2台目のパソコンとのデータのやりとりは少々面倒ですが、前回紹介した Automator を使って自動バックアップを iDisk に送って、そこで共有しています。

必要なWebアプリのひとつの形


では、やっぱりデスクトップアプリで良いじゃんといえば、そういうわけでもないと思います。使う用途によっては Webアプリじゃないと困るというのもありますし、それならではのアプローチで便利に使わせてもらっているものも少なくありません。

恐らくひとつの形としてこれからも出て来るのは Mailplane のような OS との親和性の高い Webアプリ。Mailplaneの複数アカウント管理は便利ですが、このアプリケーションの最大の魅力はドラッグ&ドロップで添付が出来たり、iPhoto や iTunes といったメディアファイルに直接アクセスして添付することが出来るところ。見た目は Gmail ですが、扱い方は他のデスクトップアプリケーションと同じなのが強み。こういった親和性は PrismAIR のようなアプローチでは実現出来ない部分だと思います。

また GarageSaleのように特定のWebサイトを観覧/利用するために便利な機能を繋ぎ合わせたソフトもあります。eBayでのオークションのモニタリングや出品、メッセージの管理を一括で行えるだけでなく、iPhoto, .Mac, AppleScriptへシームレスにアクセス出来ます。iPhotoを利用していない方もデジカメから直接 GarageSale へ写真を読み込むといったハードウェアとの連携もあるのも見逃せない点です。

あと、もうひとつの形は Webアプリとデスクトップアプリを繋げるツール。例えば DocSyncer は、Wordを利用して保存は Google Docs といったことを可能にしてくれます。また、OpenOffice でも OpenOffice.org2GoogleDocs のように Google Docs への書き出しや読み込みを簡単にしてくれるツールもあります。

開発コストや配布出来るユーザー数は圧倒的に Webアプリのほうが有利です。開発者側の視点からすれば効率的ではありますが、使う側からの視点から言うと、全部 Webアプリになっても不便ですし、単にWebアプリがダブルクリックですぐに立ち上がったというだけでは何のメリットもないような気がします。

Webアプリには Webアプリの魅力があるわけですから、それをデスクトップに持っていくときにはデスクトップで使うアプリケーションの魅力というものを再認識して何かしらの付加価値を付ける必要があるのかなと思います。ブラウザもどんどんバージョンアップされていますし、それは同時に Webアプリのバージョンアップにも繋がって来るでしょう。どう進化していくのか楽しみですが、個人的にはデスクトップアプリがどのような進化をしていくのかがもっと楽しみだったりします。
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