OmniFocus vs. Things

2006年くらいから Mac でも優秀な GTD ソフトウェアが次々に登場してきており、以前 MacでGTDというエントリーで特集をしたこともあります。Webサービスではなく、こうした特定OS専用のアプリの魅力は、他のアプリケーションとの連携が出来ることと、システムワイドで情報の受け渡しが簡単なところです。最近、MacのGTD系アプリの話題作といえば OmniFocusThingsです。

両方とも共通しているのが、見ているだけでワクワクする美しいユーザーインターフェイスと、他のアプリケーションを使いながら利用出来る透過性にあります。ふと思いついたときに「Quick Entry」という小さなウィンドウをショートカットで開いて、書いたらすぐに元の作業に戻れます。使い勝手の良さは QuickSilver に近いといえるでしょう。

また、サービス機能を利用して、Webブラウザで選択した項目をクリッピングしたり、メールを引用して、ワンクリックで指定のメッセージを開くといったことも出来ます。(Service Scrubberがあると便利かも)

このように共通して素晴らしい点が幾つもあるわけですが、それでは一体どちらがどう優れていて、自分のニーズに合ったものはどちらなのでしょうか。

OmniFocus


OmniFocus スクリーンショット

OmniFocus は良い意味でもそうでない意味でも kGTD を継承したソフトといえるでしょう。kGTD は、OmniOutliner をカスタマイズして作られたわけですが、kGTDを使い倒していた方には、すぐに OmniFocus が使いこなせますし、他の Omni Group と同じインターフェイスを継承しているという意味では Outliner や Graffle を使っている方にもさほど苦労することないといえるでしょう。

とにかく、あらゆることを素早くキーボード入力で出来るのが特徴です。日本語にもスマートに反応するオートコンプリート機能、数々のショートカット設定があり、使い慣れたら Things よりはるかに早くタスクの入力とレビューが可能になるでしょう。

自分が今見たい情報を〆切り、残り時間、作業時間、グループ別にフィルタ表示が出来ます。今日の作業、時間がかからない作業、◯◯グループの明日の作業といったフィルタをかけ、独自のビューを作ることが出来、それらを「Perspective」として保存することが出来ます。個々の Perspective はショートカットで切り替えが可能なので、自分が今している作業に合った見た目に切り替えてタスクにフォーカスすることが出来ます。また、タスクビューとコンテキストビューの切り替えもあり、GTDに忠実に再現しているアプリといえます。

Perspective を有効活用することが OmniFocus の力を発揮するひとつの要因になりますが、最大限に活かすには各タスクに日付やかかる時間などを書き込んでおく必要が出て来るでしょう。それらはさすがにキーボードだけというわけにはいかないので多少の手間にはなるかもしれません。

オートバックアップ機能や特定のグループのみ iCal と同期させるといった機能があるのは嬉しいところ。また、Leopard版Mail.app から OmniFocus のタスクが見れるといった連携もあります。今のところ iSync を使って他のMacと同期するという機能がないのですが、Automator で自動的にZIP圧縮し、iDisk にアップロードするスクリプトを作ったので、もしよかったら使ってみて下さい

Things


Things スクリーンショット

Thingsでまず目につくのが、アイコンをふんだんに使ったやさしいインターフェイスです。色の使い方も上手く、視覚的に何にフォーカスしなければならないのかも分かります。個々のタスクに書き込める情報は少ないですが、OmniFocus と同様、ノートエリアにフォルダやファイルをドラッグ&ドロップしてショートカットを作ることが出来るなど、基本的なことをするには十分な項目と機能は揃っています。

そのアプリの最大の魅力は「Today(今日)」「Next (次)」「Someday (いつか)」「Postponed (あとで)」という時系列でタスクをレビューすることが出来ることです。これと同等の見た目を OmniFocus でも Perspective を利用して実現することが可能ですが、GUI としてあらかじめあるのは初心者として嬉しいですし、ドラッグ&ドロップで振り分ければ OK という部分も見逃せません。GTDではコンテキストと呼ばれているものをタグという比較的おなじみの言葉に言い換えている部分もポイントが高いでしょう。

グループ機能も実装されており、他のユーザーとタスクを共有することも出来るので、ちょっとしたプロジェクトなら大げさなスケジュール管理ソフトを使わなくてもこれで済みそうです。共有機能は OmniFocus にはないユニークな機能といえるでしょう。2008年1月5日現在、iCalへの共有などといった連携がありませんが、将来的には追加すると明言しているので、時間の問題といえるでしょう。

結果的にいうと


いずれのソフトウェアでもある程度の操作はキーボードでサクサクと出来ますが、グラフィカルに操作してタスクをレビューしたいという方は Things がおすすめです。タスクビューやショートカットをカスタマイズして自分の仕事スタイルに合わせて成長したいという方は OmniFocus になるでしょう。どちらが優れているというよりかは、自分のスタイルに合ったものはどちらかを考えてから選択すると良いと思います。こうしたタスク管理に慣れていない方は Things のほうがとっつきやすいかもしれませんね。
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