求められるものは3つだけ

たぶんWebサイト制作に携わっている方はWeb製作は求められるスキルが多すぎ!というエントリーをご覧になったのではないでしょうか。あれこれスキルがいるのは確かにそうなのかなと思いますし、突き詰めればWeb関連だけに留まらないので本当にキリがないです。では、スキル(ここでいうスキルはノウハウという感じもします)があれば即戦力のある人材なのかといえば僕はそうではないような気がします。スキルを磨くことだけがすべてなのであれば、これから先もずっとスキルとの追いかけっこになるだけのように思えます。あぁそれでは実に楽しくない。

オンラインゲームをして感じるのが、ただレベルが高くていろいろな特殊能力や装備を持っていたら『一人前』というわけではないということ。ひとりで遊んでいるだけならそれで大満足ですが、5人以上がグループを組んでダンジョンへ行くことはしばしばあります。そのときレベルが高い人が1,2人いると安心したりするわけですが、それでも全滅してしまうことがあります。少しレベルが低い人たちが集まって同じダンジョンを挑戦したら、なぜか上手くクリア出来たということもあります。

このゲームの例は適切ではないかもしれませんが、スキルがある人が即戦力があって使える人材ではないと思います。むしろ、スキルの部分はあとでどうにでもなる部分のような気がします。これはデザインセンスにしてもそうです。もちろん天性の才能とか主観的な好みは存在するわけですが、反復運動と書籍やネットを読みあさることで、仕事をするために十分のレベルに到達すると思います(でなければデザインスクールなんて存在しないでしょうし)。

田口さんがやっている「ひとりで作るネットサービス」探訪に出て来るすごい人たちもスキルはあとで身につけている方が多いですし、プログラミング経験はまだ1,2年でサービスを立ち上げているという方もいます。ここで紹介されている人たちは Webサイト制作を日々の仕事にしていない方もいらっしゃいますが、スキル以外のことを大事にしているその考え方は学べるところが多いと思います。スキルを仕事しながら学んでいった方も少なくないですよね。

Webサイト制作にせよ、オンラインゲームにせよ、又は別の業種であったとして求められるものは3つくらいしかないような気がします。

  • コミュニケーション力
    営業でもデザインをしている人でも毎日の生活でも必要な部分。面倒だと感じることがあっても、これを怠ると仕事が遅れたり意見が食い違ったりコンセンサスがとれないなんてこともあります。場の空気が悪くなってしまう可能性さえあります。カタカナ文字でどうかと思いますが、要は人と有意義に仕事出来るかどうかなのかも。
  • コラボレーション力
    これは心はゼネラリストでいたいでも話した部分ですね。オンラインゲームでも実は同じで、自分が今遊んでいるキャラクターとは別に全く違う種類のキャラクターで遊んだ経験が豊富な方や知識がある方が強かったりします。広い視点をもって協力しあえる(意見に耳を傾ける)姿勢が大事。
  • 好奇心
    作業ではなく、自分がなんでこれをしているのか、何がそういう仕組みになっているのかを調べたり学んでいく探求する姿勢は、人生においても大事なエッセンスです。毎日の行程をちょっと工夫すれば、もっと良くなることはありますが、違うことをするのにエネルギーはたくさん必要だったりします。けど、勇気をもって第一歩を踏み出す力こそ好奇心だと思います。

いかに自分がやっている仕事を単なる作業にしてしまわないかという日々の課題があります。一緒に仕事をしている人やクライアントと話し込んだり質問をしたり、資料を見せてこちらの意図を説明したりするのは大変なエネルギーと時間が必要ですが、自分たちが先に手を差し伸べないと相手から何も帰って来ないのは当然のことです。自分のしていることに意味や価値を持たせることが、仕事を有意義に感じることに繋がるでしょうし、結果にも繋がって来ると思います。

『即戦力』と、すぐに作業が出来る『実装力』が混同されていることがあるような気がします。「この人はこんなにスキルがあるから使えるな」より「この人とは上手くやっていけそうだ」と思われる方のほうが即戦力だと思います。そう感じる要素が先に書いた3つのことではないでしょうか。
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