悪いデザインが人を殺す

私たちが作っている Webサイトは、たとえデザインが悪かったとしても人が死ぬことはありません(精神的な苦痛はありますけど)。しかし医療界では、悪いデザインが対応の遅れや誤解を生み出すこともあり、命に関わる場合もあります。ヤコブ博士が2005年に書いた「Medical Usability: How to Kill Patients Through Bad Design」は、Journal of American Medical Association が発表した「Role of Computerized Physician Order Entry Systems in Facilitating Medication Errors」の記事を元に医療界におけるユーザビリティ問題をまとめています。リストをみてみると、まったく別分野とは思えないユーザビリティに関する重要な項目が書かれています。2005年に書かれたものですが、今のWebサイト構築にも通じるところ多し。
  • 誤解しやすいディフォルト値をなくす
    状況に応じて入力するデータが異なるだけでなく、入力すべきではないデータも存在する。よって、ディフォルト値は利用者にとって例になるようなデータにしておくと良い
  • 重複がないかを確認
    以前入力したデータと新しく入力したデータが重複していたり、更新しなければならない場合に確認など的確な処理がさせると良い
  • 読みやすい文章
    小さな文字で読みにくいというのはもちろん、膨大な情報が整理されてないという読みにくさもある
  • 記憶が必要なことは極力避ける
    人間の短期記憶には限界があり、すべてを正確に覚えることは出来ないので、記憶する部分は技術によって補助する
  • 日付の正確な対処
    「明日」といっても夜中0時過ぎも明日に含まれているケースがある
  • 複雑なワークフローの改善
    システムが病院のワークフローと衝突してしまう場合や、複数のステップを踏まないと必要な情報にアクセスできない

PS) ヤコブ博士の記事もJAMAの記事も2年以上前に書かれているのに、こうして簡単にアクセス出来るのは嬉しいですね。改めて固定リンクページの重要性を感じてしまいます。
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