サイトの規模、予算、スケジュールによって変わりますが、だいたいの案件でプロトタイプを作ります。もちろんここでいうプロトタイプは Photoshop で作る見た目のイメージではなく、インタラクションにフォーカスしたものを指します。絵だけではなかなか表現出来ない部分が多いのが Webの難しいところであり同時におもしろいところ。どういったインタラクションが発生するのかを口答ではなく体験してもらうのが良い場合が多いと思います。いろいろな方法を試していますが、1年くらい前からよく使っているのがOmniGraffleを使ったプロトタイピング。Webサイトでよく使われる UI 要素をまとめた「ステンシル」を使えばあっという間にページを作ることが出来ますし、Professional版であれば複数ページ作ってそれぞれをリンクされることが出来ます。リンクは PDF又はHTML で書き出した後も反映されるので OmniGraffle を持っていなくてもサイト全体のイメージをクリックして辿ることが出来ます。
OmniGraffle でやるとかなりお手軽なので、あまりしなくなりましたが、HTMLプロトタイピングもたまにしますね。ちょっと手を加えたらそのままプロダクションで使えるという利点もありますし、最も成果物に近いのも理由です。そういった場合 PHP include で大量生産したり、Mike West さんが作った DataRequesterを使って次々とページを作ったり、簡単な Ajax を加えたりしています。
紙で描く方法も含めてプロトタイプを作る方法は幾つかあるわけですが、Ajax を使ったダイナミックコンテンツの表現や JavaScript を駆使したアニメーションをどう表現するのかが課題になってきます。これは2年前から考えいていたことですが、未だに決定打が見当たらない状態です。この前のセッションでもアニメーションを使うことにより良い体験を生み出す可能性があると話しましたが、それをどうプロトタイプしていくのか。セッション後にBeBitの方と少しだけ話す機会があったわけですが、Flashで作るのはどうだろうかという提案もありました。コンポーネントも充実していますし、そういう手段もありますね。
最近気になっているのがAxure RPという Windows アプリケーション。詳しくはこちらのデモムービーをチェックして欲しいですが、サイト全体を見渡しつつドラッグ&ドロップ形式で UI 要素を加えることが出来る Webサイトのプロトタイプに特化したソフト。マウスオーバーやマウスリリース時のインタラクションを設定出来るのはポイントが高いですね。ツリー状のダイアグラムとプロトタイプで作ったページも連携出来ます。こちらのブログエントリーによれば、バージョン4.6より RIA のプロトタイピングも簡単に再現出来るようになったみたいですね。よりリッチなインタラクションをプロトタイプで再現出来るのは良いですね。今後アニメーションもサポートしたらさらに使えるかも。
ソフトウェアを買うだけでなく年間費用も払う必要があるのが唯一の弱点かもしれません。ただこうした専門性の高いソフトウェアが出て来たのは良い兆候ですね。Webベースのサービスも含めてこれからいろいろ出てきそうです。