以前 1% ルール[2] というエントリーで情報をインプットするアクティブな参加者は全体の 1% もしくはそれ以下であるという話をしました。ここ2年間の間で『Web 2.0系』と呼ばれるサービスの数は6倍以上に跳ね上がり、アメリカ国内でも利用者が2%から 12% に増えたそうです。例えばネットで展開されている写真共有サイトのうち 56% が『Web 2.0系』を占めるので、徐々に認知度が上がって来ているのではないでしょうか。この前、書店に足を運んだときも仕事効率を上げるという名目で『Web 2.0系』サイトが紹介されている書籍がたくさんあったので日本でも似たような状況なのかもしれません。
このように認知度が上がってはきているものの以前エントリーを書いたときと同様、コンテンツをアプロードする割合は少ないみたいです。先ほど紹介した写真共有サイトの割合も 56% のうち 41% が Photobucket です。圧倒的な強さの秘密は MySpace や Facebook の影響だと思うので、ほとんど若い世代に集中しているのでしょう。僕がよく使っていて、業界内では高い評価を受けている Flickr はまだまだマイノリティだというのが分かります。 しかも Flickr に訪れるユーザー全体のわずか 0.2% が写真をアップロードするそうですから相当低いですよね。さらに低いのが YouTube で 0.16% だそうです。これだと 1% ルールどころかじゃないですね。
YouTube はアップロード前の作業やフォームの記入が面倒ですが、Flickr は様々なユティリティが用意されていて一見アップロードが簡単のように思えます。しかし、現状はほとんどの方がアップロードをしていないのが分かります。Wikipedia のように 4.6% の参加率というのはある意味『異常』ともいえる状況なのかもしれませんね。
こういった低いパーセンテージは自分のスペースではなく公共スペースにコンテンツをアップロードして共有するという行為にまだ慣れていないという可能性は考えられますよね。例えばブログであれば全体の 2% が定期的に更新していると言われていますし、SNS 内であれば頻繁にコンテンツをアップロードしているという印象があります。
また、世代によっても違うかもしれませんね。テレビをはじめとした媒体から情報を受け取るだけだった方にとってはインターネットも似たような存在かもしれません。ただ、MySpace + Photobucket は主に若い世代のあいだで利用されているので、世代によってはテレビ的情報の受け取り方だけでは満足しないのかもしれません(反面、若いからアップロードする時間があるかもしれないという懸念もありますが)。いずれにせよ、今参加率が低いから未来は暗いとは言えないでしょうね。実際、認知度やアクセス数は上げているわけですから、今後どのようにコンテンツのアップロード誘導し、ニッチから抜け出すのかが課題かもしれません。
Reuters: Participation on Web 2.0 sites remains weak
vnunet.com: Users failing to interact with Web 2.0 sites