アドレス帳やカレンダーといった個人情報も含まれているので、私たちにとって携帯電話はとてもパーソナルなものだとだと思います。とはいうものの、パーソナルは所有物として携帯電話が扱えるのも、それだけ携帯電話が市場に出回っているからだと思います。以前、「アフリカの携帯事情」というエントリーでアフリカでは携帯電話を使ったビジネスが大きくなりつつあるという話題に触れましたが、アフリカのこれからの経済成長に携帯電話とネットアクセスは欠かせない存在であります。しかし、アジア/欧米諸国のように多くの方が自分の携帯電話を所有するほど携帯電話が出回っていませんし、回線も整備されていません。そこで、アフリカの人々は携帯をシェアし始めるようになったとか。Nokia Research Center に所属する Jan Chipchase と Indri Tulusan の両氏はウガンダに渡って、携帯電話というパーソナルな製品をどのように共有しているのか調査しにいったそうです。そのときの模様をブログエントリー として読む事が出来ます。そのとき得た情報を Shared Phone Use というエッセーとしてもまとめているので興味のある方はぜひ読んでみてください。
興味深い使われ方をしているのが幾つかありますが、「Sente」がそのひとつでしょうね。これは携帯電話を ATM のように使うというもので、電話代がクレジットとして扱われているようです。送金したい料金と何%かをコミッション料金として携帯電話のオーナーに支払って、電話代(電話可能な時間)を他のオーナー同士がやりとりすることで、擬似的オンラインバンキングを行っているみたいです。銀行のシステムがないところでは有効でしょうし、何よりもお金を運ぶ手間がないので窃盗も防げそうですよね。
他にも顧客が作ったコミュニティアドレス帳や伝言メッセージなど、携帯電話をシェアするからこそありえる興味深いアイデアが幾つかあります。どれにも共通しているのが、何処かの企業が生み出したビジネスモデルではなく、人々が自分たちで考えて動かしているところです。携帯電話をシェアするというのは日本では考えいにくいコンセプトですし必要ないかもしれませんが、アイデアとしては参考になるだけでなく、コミュニティがつくり出すビジネスモデルのポテンシャルに興味があります。