Joel on Software: Choices = Headaches

Vista では 「パソコンをOffにする」というタスクは2つのボタンとオプションボタンで構成させています。これだけだとシンプルなのですが、オプションをクリックするとさらに7つの方法で Off にすることが出来ます。2つのボタンで出来ることはオプションメニューにも含まれていますが、それでも合計9つものメニューが存在するわけです。左側の電源ボタンはアイコンから予測するとシャットダウンのことだと思うわけですが、初期設定ではスリープが割り当てられているそうです。それに比べて Mac はシンプル。
誰もが見ても複雑なわけですが、Windows 開発チームは UI デザインにあまり力を入れなかったわけではないです。トップクラスの開発者や分析家が集結していたのにもかかわらず、こうなってしまったのは組織の問題かもしれません。実はこの「パソコンをOffにする」機能に携わっていた方が、ブログエントリーを書いています(今は Google にいるみたいですが)。Vista 全体からみればこの機能は欠片といって良いほど小さなものですが、テスターも含めてここだけでもなんと24人の方が携わっていたそうです。さらにプロジェクトリーダーやマネージャーなどを加えると最大 43人がこの小さな機能にもの申すことが出来たそうです。最低8人の方が集まって毎週のように打ち合わせを繰り返したそうです。そして1年その定例ミーティングがあったそうですが、出来上がったコードはわずか 200行。まさに毎日が戦いだったでしょうし、結果的に当初考えていたアイデアとは似ても似つかないことになってしまったのかもしれません。
ひとりひとりが優れていても組織が大きくなりすぎると何処かで思わぬ方向へ走ってしまうという一例かもしれませんね。シンプルは様々なレベルで必要な考え方といえますね。