スローライフという言葉を聞いたことのある方は多いと思います。「田舎暮らし」といった簡単な枠組みではとらえることの出来ない奥の深い言葉だと思いますが、考え方のひとつに昔のライフスタイルやノウハウを見直してみようという部分があるのではないでしょうか。新しければ良い。大量生産してコストダウンすれば良いとは言えなくなってきています。わたしたちのもつ価値観が機能や値段よりデザインや体験へ重きを置くようになりはじめて来ているわけですから、スローライフの考え方はこれからますます受け入れられていくのではないでしょうか。「スローライフ」「スローフード」なんて言葉は聞いたことはあったのですが、どうやら「スローデザイン」というのもあるんですね。日本でもスローデザイン研究所というのがありますし、イギリスでもSlow Projectというのが立ち上がっています。スローデザイン研究所に掲載されている以下の文章が総括しているようで分かりやすいと思います。
デザインの果たす役割はますます重要になっています。デザインとは、私たちの暮らしに生きたかたちを与えること。「スロー・デザイン」は、小さなもの、つつましいもの、失われたもの、そしてゆるやかに循環するものの意味を見直し、「住む技術」を取り戻すためのデザインのことです。
SlowLab ということこで幾つかプロジェクトが掲載されていますが、たくさんの方がプロダクトデザイン、環境デザインなどの提案をしていて活発です。エコデザインとも呼べる部分は多いですが、考え方や物事への接し方の変化も提案しているので、幅は広いような気がします。スローデザインも含めてこういった提案は短期的なものではなく長期的な利益を求めた提案になるわけですが、短期的な利益を求める企業がどう取り組めば良いのかが課題になってくるでしょうね。
Webデザインで「古き良き」をキーワードで考えるとテーブルレイアウト?なんてなってしまいそうですが、考え方やデザインプロセスについてはスローデザインの考え方は使えるのではないかと思います。効率化のほうに含まれると思いますが、いかに今書いているコードなどを再利用して使い回していくのかもキーになってくるでしょうね。そういった部分はなるべくさっさと終わらせるようにして、コンセプトの部分を含めた本当の意味でのWebの有効活用についてクライアントと一緒に考える時間を増やしたいですね。それが Webデザイン的なスローデザインになるのかな。