4月3日にCDシングルが発売された Gnarls Barkley の『Crazy』ですが、彼の曲は発売前に UKヒットチャートで No.1になったということで話題になっています。つまりこの曲はCDセールスは一切なくダウンロードのみでトップになった最初のシングルとなるわけです(詳細記事)。ここ数年シングルのセールスが落ち込んでいたわけですが、以前からダウンロード販売はこうしたシングル販売の低迷のてこ入れになると言われていました。『Crazy』のナンバーワンヒットはそれを実際証明した形といえると思います。個人的に興味深いと思ったのがこの曲のプロデューサーが DJ Dangermouse というところでしょうか。Black or White?というエントリーでも紹介した Jay-Z と Beatles のリミックスアルバムも彼でしたし、iTunes Music Store の100万ダウンロード記念の曲も彼のリミックス曲だったんですよね。
ダウンロード曲と共に注目してしまうのがやはりポッドキャスト。Billboard Radio Monitorの記事によれば現在900万人の方がポッドキャストを利用しているといわれており、2010年までにはアメリカだけでも1200万人になると言われています。かなり大きなマーケットではありますが、大手レコードレーベルはポッドキャストをプロモーションツールと使うことにあまり前向きではないということも指摘しています。実際、和ポッドキャストでもたくさんのアーティストがDJになっていろいろな音楽を紹介している番組はあるものの、メジャーアーティストの作品がガンガン流れているというわけではないです。
著作権という問題もあるでしょうけど、その前にメジャーだからポッドキャストでわざわざプロモーションする必要はないだろう考えもあるのかもしれません。実際『Crazy』もポッドキャストから流行りだしたというわけでもないですし。ただ、懐メロをポッドキャストで流したいというデマンドはあるでしょうし、昔の曲がそういったマイクロプロモーションを通じて売れたらそれは素晴らしいことのように思えます。そもそもポッドキャストの番組内の曲をわざわざ切り取って楽しむ方というシナリオが考え難いですし、クオリティも低いので欲しいと思った方は買うと思うんですけどねぇ。そう考えると今のデジタルダウンロードに関する著作権も少し変わってほしいなという気もします。