最近では中小企業でもイントラネットを築いてそのなかでプロジェクト管理を行っているところも増えて来たと思います。中にはソーシャルネットワークの機能を社内限定にして構築しそのなかでコミュニケーションをとるという手法をとっているところもあると思います。ソーシャルネットワークはもしかすると中途半端に開かれているより完全にクローズな環境のほうが密なコミュニケーションと意識の共有がしやすいのかもしれません。又、Flickr や del.icio.us に見られるフォークソノミーの概念を導入することによりデータと人との繋がりがより複雑で奥行きのあるものになると思います。
もちろんこれらのもつポテンシャルは大企業も注目しています。どうやら IBM が企業内でソーシャルブックマークサイトを立ち上げて実験しているようですね。プロジェクト名は『dogear』と呼ばれているみたいで、わずか2,3ヶ月のあいだに17,000のブックマークが集まったそうです (そのうちのわずか10%がプライベートブックマークになっているそうです)。ACM Queue でレポートが書かれています。
ACM Queue: Social Bookmarking in the Enterprise - Social bookmarking tools are taking off on the Web.
タグの記入のオートコンプリートは del.icio.us にもありますが、こちらはユーザー全員が記入したタグ名と照らし合わせてオートコンプリートが出来るようになっているそうです。大勢順応してしまう可能性はありますが便利なことは便利かと。他にもブックマークをグルーピング出来たり、似たようなコレクションがある人と繋がることが出来たりと単純なブックマークリストを拡張するための機能も付け加えられています。
企業内でソーシャルブックマークを作ることのメリットはアイデンティティが明確であるところだと思います。信頼性を得やすいだけでなく、匿名では得られない新たな繋がりの可能性もあります(ちなみにdogearは登録には実名が必要ですがブックマークのシェアは匿名でも可能) 。また、チームがそれぞれ抱えているプロジェクトに使えると考えられるブックマークを取り込んだり、共有するといったプロジェクト管理に新たな側面を与えてくれるのもメリットのひとつだと考えられます。
他にもIBMではインターナルでかなりの数のブログを抱えているそうですし、dogearのほかにコンテンツの分析ツールや次世代Wikiの開発も進めているようです。かなりカーテンの中に隠れているという感じがしますが、いずれ公式発表されると思うのでそれまで楽しみにしていますかねぇ。