うちのサイトで取り上げられる頻度の高いサイトといえばBBCだと思います。少し前もオープンなBBCというエントリーで取り上げました。情報の量と質が世界でトップなだけでなく、ネットを通じて様々な試みをしているという意味でいつも注目しています。大きなニュースメディアといえば動きも遅くて柔軟性がないようなイメージが多少あるわけですが、BBCはそんな感じを全くさせませんね。むしろ「まさかそこまでするのか」と思えるような大胆な試みをしているケースもあると思います。長い歴史と信頼性が高いので自信をもって様々な試みが出来るのかもしれません。2005年10月10日にスタート予定なのがこれもまた大胆な試みです。Journalism.co.uk: BBC site braces itself for more open user comments system
BBC Newsの記事ページへ行くとページ下にメールフォームがあります。ここから記事に関する意見や感想を送ることが出来るみたいですが、その数は毎日平均6000にもなるそうです。多い日だと20000にもなるみたいで、その中の幾つかがHave Your Sayというページで掲載されています。Have Your Sayも機能しているっぽいですが、10月10日から編集プロセスをなくしてその場でコメントが掲載されるようになるみたいです。つまりブログと同じような感じになるわけですが、ニュースメディアがコメントをオープンするのはたぶんBBCが初めてかもしれません。時間軸で見れるだけでなく、ユーザーが付けた採点順でも見れるみたいです。より質の高いコメントを読むのには便利かもしれませんね。どのように成長していくのか楽しみです。
BBCのコメントは編集がないですが、Esquireに掲載予定の記事の編集作業は複数人が同時に行っています。Esquire誌のA.J. Jacobs氏はなんとWikipediaのメンバーに編集の手伝いを申し込んだそうです。既に完成している記事がこちらで見ることが出来ますが、編集行程は数百回にも上ります。最初の24時間で224回も編集されたというからWikipediaのパワーに改めて驚かされます。このエントリーで紹介した履歴のアニメーション機能を使うと編集がどのように行われたのか分かって楽しいです。
どちらのケースでも共通しているのが編集という作業を出版側がコントロールするのではなく、実際書いている人たちに委ねている点だと思います。もちろんすべてのケースで今回紹介した方法が適応出来るというわけではありませんが、従来のようにコンテンツを『所有する』という概念から少しずつ変わって来ているのではないかと思います。