Webサイトにとってコンテンツが王様だと言われて久しいです。今でもそれは変わらない事実だと思いますし、コンテンツが充実しているからこそユーザーは再びそのサイトに訪れているのだと思います。だからといって内容の濃いコンテンツをただ掲載しているだけではユーザーの信頼性を勝ち取るのは難しいです。たとえSEOで検索エンジンのトップランクに表示させることに成功し、ユーザを自分のサイトに誘導させることが出来ても、信頼性の高いサイトを提供することが出来なかったら、そのサイトには再訪してくれなくなる可能性すらあります。それではサイトの『信頼性』とは何なのでしょうか。実はサイトの信頼性を考える場合においてはコンテンツが王様というわけではないのです。Consumer WebWatch:How Consumers and Experts Rate Credibility on the Web
100個のサイトを対象にユーザにどのサイトが信頼性を感じ取ることが出来るかというテストを行っています。その結果、2440ものコメントを収集することに成功。その結果がレポートされています。それによれば46.1%の方がデザインや見た目が信頼性を感じる上で重要なポイントになると答えています。第2位である情報構造や整理は28.5%なのでデザインや見た目はダントツの1位というのが分かると思います。他にも情報の明白性、正確性、使いやすさなどWebを構築する方なら誰でも一度は考えることはすべて下のランクになっています。ちょっと驚いたのが認知度や評判度が14.1%だったところでしょうか。単に有名というだけでは信頼性を勝ち取るのは難しいみたいです。
一歩後ろに下がって考えれば多くのユーザが見た目を重視するのは当然の答えだと思います。もちろん作り手にとって情報構造やユーザビリティなどは考慮対象になるべきものですし、今回のレポートをみて「あまり重要視することないな」と考えるべきではありません。ただ、普通のユーザが「うん、ここのユーザビリティは高いな」とか言っているのも奇妙な光景だと思います。こういったことは考えさせるべきでなはない項目だと思います。作り手だけ一生懸命考えて、ユーザは気づかない無意識のレベルで体験してくれればそれで良いわけですから。
そういった構造上のことを考慮しすぎて見た目を殺しては何も意味がないというのが今回紹介したレポートで分かることのひとつだと思います。だからといって見た目ばかり考えすぎていると「使いやすさ」のようなユーザが無意識で感じ取ってほしいものが上手く伝わらず、「使いにくい」という意識が表に出てきてしまいます。このあたりのバランスが難しいですが、この課題がWebデザイナーとしての腕の見せ所ではないかと思います。