杉田さんと図書館

写真昨日は大阪府立中央図書館へ行ってきました。非常にすばらしい建築物で7年前に建てられたわりには新品同様といった感じでした。中も本棚のレイアウトがすべての階に一貫性をもっていて外装にも微妙にあっているかなぁという気もしましたね。本も充実していて、地下倉庫には数百万の本がストックされています(地下の本は来館者がリクエストをすれば観覧することが出来るそうです)。本の中には大活字本、点字本のような特殊なのもとりそろえていますし、AVや電子データも抱負にとりそろえていて「あぁこんな図書館近所に欲しい」って本気で思ってしまいました。

今回、この図書館に訪れた理由は杉田さんという図書館で働いている全盲の方に会うためでした。杉田さんは図書館司書として働いていてもちろん司書の資格ももっておられます(それだけでなくいろいろな資格をもっています)。彼が主に担当しているのは対面朗読室のような図書館が提供している障害者の方へのサービスの管理を担当しています。今回、杉田さんに図書館の案内と図書館が提供している障害者の方専用のコンピューターの説明をしてもらいました。

まず、杉田さんと中央図書館に圧巻でしたね。杉田ウん以外障害者の方が図書館で働いているわけではないのですが、他のスタッフと同等の扱いのようですし、ひとりのメンバーとして完全に認められている雰囲気が他のスタッフからも感じられました(実際、他のスタッフと同等の働きをしているようにみえたので当然といえば当然ですが)。話に聞いただけなのですが、普通障害者の方はたとえ障害をもっていない人と変わらない働きをしていたとしても、賃金は殺人的に安いそうです。もちろん保証制度があるから安い賃金でも良いのかもしれませんが、それでも不満や疑問が生まれてくるのではないでしょうか。

杉田さんはそういった中、普通の人たちと同等の扱いで働いておられてその上、同図書館の障害者の方を配慮した施設づくりやサービスの提供に1役かっているそうです。それゆえ、彼の口調や態度やそういった苦しい立場を乗り越えて第一線でやっているんだという自信と誇りに満ちあふれているような気がしました。だからといって嫌みがまったくないので僕は一気に好感をもてましたね。素晴らしい方です。今までこのサイトでアクセシビリティに関して幾つかトピックを取り上げてきましたが、情けないことに今まで一度も障害者の方に対応したコンピューターを触ったことなかったんですよね。理論的にはアクセシビリティに対してどのようにしていけば良いのかは分かりますが、当然ながら理論だけではどうにもならないときのほうが多いです。論じるだけでなく実際体験することが出来て僕にとってすごくプラスになったし、障害者の方の生の声を聞けたので実際何が足りないのかというのも知ることが出来たという意味でも貴重でした。

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まず音声ブラウザーの解説を杉田さんからしてもらいました。今回紹介してもらったのはホームページ・リーダーというソフトで日本の音声ブラウザでもトップのシェアを誇っているそうです。音声は僕が思っていたほど機械的ではなく、声の強弱もつけて『話している』ので非常に聞き取りやすかったですね。普通の文章は男性の声、リンクになると女性の声というふうに声の振り分けをして分かりやすく情報の整理がなされているようです。こうやって音声でサイトを観覧しているといかに「alt」属性が大事なのか分かるし、テーブルもかなり考えて組んでいかないと意味が分からなくなるなというのがよく分かりました。テーブルにするより、CSSデザインにしたほうが良いというのもなんとなく分かるような・・・。

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音声は文章をザっと読みたい時に便利ですが、じっくり読みたいときは点字表示の機械を使うそうです。読みたい文章を点字にしていくれる装置なのですが、これが高い。一台50万円だそうです。だから図書館にも1台しかないのですが、こういった装置がどんどん安くなって欲しいものですね。僕は点字を全く知りませんが、表示速度もかなり早いので、スムーズに文章を読めるんだろうなという気がしました。

今回最も「スゴイ!!」と思ったのが点字ディスプレイというもの。これは一台500万円の装置で日本ではまだ5台ほどしかない貴重なものだそうです。何がスゴイのかニいうと、今パソコンで写っている画像やインターフェイスを点で表現してくれるのです。なんとなくアスキーアートみたいな感じですね。点字ではなく点絵というか。このような装置のおかげで目に障害にもった方でも「ビジュアル的」にパソコンにある情報を知ることが可能になるわけです。これを使えば絵を描いて自分で確認することも出来るし、動物や植物もどんな形をしているのかも知ることが出来ますよね。ある意味画期的な装置なのではないでしょうか。

その他にも同図書館ではDAISYという音声図書のストリーミング/ダウンロードサービスを展開しているみたいで(今はテスト期間中)、ネットやパソコンを使った障害者へのサービスがかなり充タしているといった感じですね。これは楽しい。なんとなく未来の断片をみたような気がして僕的にすごくエキサイティングしてしまいましたね。

やはりこういったサービスや施設を充実させるのはお金がキーになってきますね。とにかく何をするにも莫大なお金がかかってしまう。コスト面のハードルをどうにかして乗り越えることが出来たら、これから府立中央図書館みたいなところがどんどん増えて行くのではないかと思います
G-maさんからのコメント
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2003-11-26 21:14:00
????さんからのコメント
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2003-11-28 07:04:05
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