鳥のように食い、象のように糞をしよう

スゴいプレゼンをする人と言えば、真っ先にスティーブ・ジョブズが頭に出てくる方もいると思いますが、他にもたくさん素晴らしいプレゼンをしている方がいます。最近では YouTube などでその人のジェスチャーやスライドを使うタイミングを確認しながら見れる場合も増えてきているので、内容と共に参考にしたり学習したりしています。最近インスパイアされたといえば、「Presentation Zen」の著者である Garr Reynolds さんのプレゼン。Google で行ったプレゼンを YouTube で全編観覧することが出来ます。

この中で印象的だったのが Eat like a bird and poop like an elephant という言葉。つまりこのエントリーのタイトルである「鳥のように食い、象のように糞をしよう」ということになります。元々 Guy Kawasaki の言葉で、詳しくは Reynolds さんが書いた「Give it away give it away give it away now…」を参照して欲しいですが、つまりたくさんインプットしてたくさんアウトプットしなさいという意味です。ハチドリは小さな鳥ですが体重の半分くらいになる量を毎日食しているそうで、象のほうは毎日 75kg の糞をしているそうです。インプットもアウトプットも両方ともなくてはならない存在ですが、どちらもビックにしなさいということでしょうね。

Eat like a bird and poop like an elephant

特に Reynolds さんは、アウトプットは大事であると言っています。アウトプットすればするほど、人は信用してくれるようにもなるし、長期的な利益にも繋がります。僕はこうしてブログを書いたりポッドキャストをしています。広告も貼っていないわけですから、直接的な利益はほとんどといって良いほどありません。しかし、こうして情報を発信していくことで、同じような志をもって Web サイト制作に励んだり、Webをもっと良くしていこうと考える人たちと繋がりをもてたり、クライアントとコミュニケーションがとりやすくなることさえあります。とにかく出し続けることは長期的にみて驚きの結果になることが多いです。

テクニック、ノウハウというものは時に、秘密にしたり特定の人にしか教えないものだったりすることがあります。知識を自分だけのものにしておくことで他と差別化することもあるかもしれません。そういうやり方もビジネスモデルのひとつとしてこれからも存在すると思いますが、思い切って出して行くことで得れるもののほうがとてつもなく大きいでしょう。こうした思いを簡潔にかつ少しコミカルに表現しているので「Eat like a bird and poop like an elephant」は刺さったのかもしれません。

アウトプットしていくから自分が存在しているんだと思うこともあります。仕事でなかなか発信出来ないこともありますが、ルーツはアウトプットにあるわけですし、続けて行かないとなと改めて感じました。

「既に他の人がもっとおもしろく書いているから、私はしなくて良い。自分は出来ない」と行動する前から思いとどまることはないです。どんなトピックでも「私は」という主語が入った瞬間、それはあなたしか発信出来ない情報です。あなた独自の発信です。もちろんブログじゃなくて良いですよ。絵でも音でも何でも良いわけです。とにかくアウトプット。それが大事だと思います。

Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。